米の相対取引価格 過去最高の60kg2万7102円 4月2025年5月21日
農水省は5月20日、4月の相対取引価格と取引数量を公表した。相対取引価格は過去最高値となった。
24年産米の4月の相対取引価格は放出された備蓄米の取引を含む全銘柄平均で60kg2万7102円となった。
対前年同月比で1万1576円、75%上昇した。前月に比べて1226円上昇し、過去最高となった。
取引はペースが早く昨年9月と10月の2か月で53万tと4月までの取引の4割を占めており、販売が前倒しで進んだ。そのため4月の取引量は10万tを切る9万4000tとなり、前月から44%減少した。
1月の取引数量が10万tを切ったのは2008年の8万9000t以来だという。取引も終盤に入っており、買い手側が確保したいとする産地銘柄を高値でも取引したとみられる。長野コシヒカリは前月より43%上昇し60kg2万2585円、富山コシヒカリは同35%上昇し同2万4203円などとなった。
米の卸業者に備蓄米のニーズはあるものの、販売戦略上、「どうしてもほしい銘柄」(農水省)を確保したいという動きもあり、再び価格が上昇したといえそうだ。
3月は2月に比べて値下がりしたが、政府備蓄米の取引価格が反映されたことが要因だった。4月も政府備蓄米の取引価格が反映されてはいるが、数量は前月に比べて3分の1程度だったことも、備蓄米の取引価格の効果が薄らいだようだ。
取引数量は9万4000tと少なかったが、今後、3回目以降の備蓄米の放出があることから「品薄感には直結しない」と農水省はみている。
重要な記事
最新の記事
-
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】食文化の変化じわり2025年9月4日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ騒動と米国との関係~根底にある「胃袋からの属国化」2025年9月4日
-
プロ職員育成へ「専門業務従事者」設置 JA北つくば【JA営農・経済フォーラム】(1)2025年9月4日
-
【統計】原料用ばれいしょ生産費 10a当たり0.9%増 100kg当たり1.2%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】原料用かんしょ生産費 10a当たり1.1%増 100kg当たり3.5%増 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】てんさい生産費 10a当たり1.9%減、1t当たり6.2%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】そば生産費 10a当たり0.6%増 45kg当たり13.6%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】さとうきび生産費 10a当たり4.4%減 1t当たり16.4%減 農水省調査2025年9月4日
-
この夏の私的なできごと -東京の夏・「涼しい夏」の初体験-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第354回2025年9月4日
-
野外スポーツイベント「岐阜ロゲin大垣」に協力 マルシェで県産農畜産物販売 JA全農岐阜2025年9月4日
-
盛岡つなぎ温泉で「いわての牛肉フェア」 伝統の「さんさ踊り」公演も特別協賛 JA全農いわて2025年9月4日
-
セブン-イレブンに「飛騨トマトと生ハムのバジルパスタサラダ」 夏にぴったりの爽やかメニュー JA全農岐阜2025年9月4日
-
【スマート農業の風】(18)農水省の進める農業DXとeMAFF農地ナビ2025年9月4日
-
「医食同源」について考えるイベント LINK-Jと共催イベント あぐラボ2025年9月4日
-
見て・食べて・楽しむ酪農イベント JR那須塩原駅前で9月6日に開催 那須塩原畜産振興会2025年9月4日
-
井関農機とNEWGREENの「アイガモロボ」 Xtrepreneur AWARD 2025でグランプリ受賞2025年9月4日
-
北海道と沖縄県の食の交流「どさんこしまんちゅフェア」開催 セブン‐イレブン2025年9月4日
-
兼松「農業・食品GX」強化へ インセッティングコンソーシアムに参画2025年9月4日
-
火山灰シラスから土壌改良資材「オリジンジオ」農業支援プロジェクト実施中2025年9月4日
-
オランダと考える未来の園芸技術「環境制御型農業特別シンポジウム」開催2025年9月4日