配合飼料価格700円値上げ-JA全農2017年3月28日
JA全農は3月24日、平成29年4~6月期の配合飼料供給価格を公表した。1~3月期に対し全国全畜種総平均トンあたり約700円の値上げを決定した。改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。
全農はあわせて飼料をめぐる情勢を公表した。
トウモロコシのシカゴ定期は、米国産の大豊作が確定する一方、エタノール向けと、輸出需要の増加、南米産の生育悪化懸念など材料に1ブッシェル(25.4kg)3.7ドル
台まで上昇したが、その後、南米産の豊作期待から弱含み、現在は同3.6ドル台となっている。
今後は、米国産の需要動向や南米産の生育状況に加え、今年度の米国産新穀の作付面積や作付時の天候が注目されるが、米国産の豊作で相場は安定しており、現行水準で推移すると見込まれている。
大豆粕のシカゴ定期は12月には1トン340ドル台で推移していたが、アルゼンチン産大豆が多雨で原産懸念となるなど同370ドル台まで上昇した。その後、天候回復で値下がりし現在は同360ドル台となっている。国内大豆粕価格はシカゴ定期の値上がりと円安の影響で値上がりが見込まれる。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、11月には1トン35ドル台で推移していたが、年末を控えた輸送需要の集中などにより同40ドル前後まで上昇した。その後、需要は一服したものの、中国向け石炭などの輸送需要が引き続き好調なことから、現在は同38ドル前後で推移。今後は、南米産穀物の輸送需要が本格化することから、海上運賃は底堅く推移するという。
円ドル相場は、トランプ新大統領の経済政策への期待が高まったことや、米国の利上げ観測が高まったことから、急激に円高が進み昨年12月には一時1ドル118円となった。
その後、トランプ政権の政策が不透明なことから円高が進み、現在は同113円前後となっている。今後は各国の金融政策や米国の経済政策などが不透明なことから、一進一退の相場展開が見込まれるという。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































