鶏卵で初の特色JAS取得たまごを商品化 JA全農たまご2020年10月20日
鶏卵で国内初となる特色JAS認証を、長野県の小松種鶏場および長野県農協直販が10月19日に取得。JA全農たまごは、この鶏卵を農林水産省登録認証機関のエコデザイン認証センターから特色JASの認証を取得した「サステナブルエッグ」として商品化。11月上旬から首都圏、関西圏を中心に販売を開始する。
特色JASマーク(上)と、赤玉6個入りのサステナブルエッグ
特色JASは平成30年12月に特色のあるJASに係るJASマークとして、これまで3種類だったマークを統合し、新たなJASマーク「特色JASマーク」に制定。特色JASマークは、日本産品やサービスのさらなる差別化・ブランド化に向けて、消費者に優れた品質や技術などの高付加価値性を分かりやすくアピールできるマークとして期待されている。
純国産鶏種の岡崎おうはん(左)、あずさ
特色JAS取得の鶏卵を生産した小松種鶏場では、純国産鶏種「岡崎おうはん」「あずさ」の国産資源の利活用と国産飼料米5%の給与により食料自給率の向上に努めている。また、アニマルウエルフェアの観点から、鶏のストレス軽減のため鶏舎の中で自由に動き回ることができる平飼い飼育を行い、長野県信州安曇野の豊かな自然と北アルプスから流れる地下水を使用した同種鶏場有明山農場で飼育。このたまごを長野県農協直販アルプスたまご工房が選別包装する。
牧野次長
持続可能性に配慮した特色JAS認定たまご「サステナブルエッグ」は、赤玉6個入りパックで1日200~250パックを販売予定。希望小売価格は税抜498円。まずは2000羽のたまごの販売からスタートし、順次拡大していく。販売に先駆け10月20日にJAビル内で商品説明会が行われ、JA全農たまご経営企画本部経営企画部の牧野伸一次長は、「JAグループらしい日本産のブランド化した商品。高級食品スーパーや生協などで販売を開始し、付加価値の高い商品として認知度を高めていきたい」と新商品への期待を語った。
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