宮崎大学と「グルタチオン飼料」の共同研究開始 WAKU2025年6月25日
株式会社WAKUは、宮崎大学農学部と共同で、グルタチオンを添加した飼料が肉用鶏に与える成長促進および免疫賦活効果に関する研究を開始。農業領域で高い効果を示してきたグルタチオンを、畜産分野へ応用することで、抗生物質に頼らない持続可能な家畜生産モデルの確立を目指す。
グルタチオンは、生体内で抗酸化・解毒作用を担う物質として知られ、医療・サプリメント領域では広く活用されている。WAKUは、このグルタチオンを農業用バイオスティミュラントとして展開しており、作物の健全な成長や収量増加に寄与する資材として注目を集めてきた。
一方、畜産業では、成長促進や免疫向上の目的で飼料添加されてきた抗生物質に対し、耐性菌問題などのリスクが指摘されており、代替技術の開発が求められている。こうした課題の解決に向けて、WAKUと宮崎大学は今回、グルタチオンの畜産領域への応用可能性を探る研究に着手した。
今回の共同研究では、肉用鶏の初生雛に対し3週間にわたりグルタチオンを添加した飼料を給与し、成長指標および免疫系への影響を多角的に評価する。
主な評価項目には、体重・飼料摂取量の変化、免疫関連臓器(脾臓・盲腸扁桃など)の細胞群解析、サイトカイン遺伝子発現量の測定、腸管長や絨毛の形態変化、抗体価の変化などが含まれる。これにより、グルタチオンの摂取が家畜の健全な成長や免疫活性化に寄与するかを科学的に明らかにし、将来的な製品化に向けた実証的なデータを取得する。
WAKUは、同研究成果を基に、グルタチオンの畜産分野への応用を本格化し、持続可能な飼料事業への参入を目指す。今後は豚・牛など他家畜への適用検証や、海外展開も視野に入れた研究開発を進める。
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