国際連合工業開発機関「ウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」に採択 Eco-Pork2025年8月26日
養豚DXスタートアップのEco-Porkは、国際連合工業開発機関(UNIDO)が推進する「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」に採択。同プロジェクトに関連し、同社は8月4日に開かれた「日・ウクライナ経済復興推進フォーラム」(主催:経済産業省、日本貿易振興機構(JETRO)、ウクライナ経済省)に登壇し、ウクライナ養豚協会との協力覚書(MoU)を披露した。
4日に開催された「日・ウクライナ経済復興推進フォーラム」(提供:JETRO)
Eco-Porkは養豚DXのソリューションとカーボンクレジット創出ノウハウを活用し、戦禍で深刻な打撃を受けたウクライナの養豚産業の再建に取り組む。すでに実現可能性調査(フィージビリティ・スタディ)を開始しており、調査の結果が所定の条件を満たせば2026年からの実証実験と二国間クレジットJCM契約締結。その後の事業運用開始を視野に、欧州市場への本格進出を加速させる。

UNIDOは、ウクライナのグリーン産業復興プログラムを2024年から2028年にかけて実施。「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」は、日本の経済産業省による資金拠出のもと、ウクライナと日本の民間セクター間における技術移転、人材育成、ビジネス共創によって、ウクライナの産業復興とイノベーション・エコシステム構築の支援を目的としている。
ウクライナの養豚産業は戦争によるサプライチェーンの破壊や労働者不足、環境負荷低減など複合的な課題に直面している中、ウクライナ政府は畜産業の長期戦略の中で生産・輸出の拡大を目指している。こうした状況の中、持続可能な産業復興に向けた新たな技術や仕組みの導入が急務となっている。
同社は、ウクライナ養豚協会の協力のもと、現地養豚事業者と連携し、生産体制や環境条件、経営課題など幅広いデータの基礎調査を進める。これにより、ウクライナ特有の飼養環境や制度要件に即した産業モデルを策定し、ウクライナの養豚を国際競争力のある産業へと高め、欧州や世界の食料安全保障、タンパク質危機の解決にもつなげていく。
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