希少和牛「無角和種」未来につなぐ名産地化を推進 山口県阿武町2026年1月6日
山口県阿武町では、地域が誇る希少和牛品種「無角和種」に着目。地域の未来を見据え、牛の育成を通じて土地の価値や風土を再編集する"土地が牛を育て、牛が土地の価値を育てる"という思想を軸に、「無角和種」の特性を活かした品種造成と名産地化に取り組んでいる。
山口県でのみ飼育される和牛品種「無角和種」
阿武町は、日本海に面した県最北部に位置する、人口約3000人の町。海と山に囲まれた豊かな自然環境を背景に、農林水産業を基盤とした暮らしが営まれてきた。近年は移住者の増加がみられる一方、高齢化に伴う人口減少という課題も抱えており、限られた人口規模の中で地域資源をどのように未来へつなげていくかが、町にとって大きなテーマとなっている。
無角和種は、「和牛」と呼ぶことができる4品種のうちのひとつで、山口県のみで飼育される品種。飼育頭数は約200頭と、和牛全体の約0.01%にとどまり、そのうち約160頭を(一社)無角和種振興公社(山口県阿武郡阿武町)が飼育している。かつては1万頭近くが飼育されていたが、現在は約200頭にまで減少。阿武町では、この土地で培われてきた血統を守り継ぐため、地域が一体となって飼育に取り組んでいる。
「無角和種」を軸に、地域資源を活かした地域ブランディングに取り組む阿武町では、草地造成をはじめ、放牧肥育や粗飼料多給、町内産飼料の給餌など、土地の特性に即した飼育方法を検討・実践。また、加工品の開発などの取り組みを通じて、町内の資源が循環する持続可能な生産体制を整え、無角和種の価値を地域全体で高めていくことを目指している。
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