「国のかたち一変させる」TPP交渉参加参加断固阻止 JA全中・萬歳会長が声明2013年2月21日
JA全中の萬歳章会長は22日に行われる日米首脳会談を前に21日、「TPP交渉断固反対」とする声明を発表した。
声明ではTPPが聖域なき関税撤廃を前提としているだけでなく、外国企業が国家を訴えることができるISD条項が導入される可能性もあり「まさにTPPはわが国のかたちを一変させる」と指摘。「我々はこのようなTPP交渉への参加には断固反対」と改めて表明し、安倍総理が国会答弁で言明した「6項目を掲げて選挙を戦った。有権者、国民との約束を違えてはならない、という言葉を信じている」、「政治は信頼。信頼の礎に立って日本農業を振興し地域の伝統を守るという強い意志をもって安倍総理が日米首脳会談に臨まれることを強く確信している」と強調している。
【声明全文】
日米首脳会談を前にした
TPP交渉参加断固阻止に関する全中会長声明
安倍総理は、22日にオバマ米国大統領と日米首脳会談を行い、日米関係強化の観点から幅広いテーマを議論する予定である。
日米首脳会談では、TPPについても意見交換されると見込まれるが、TPPは、聖域なき関税撤廃を前提としているだけでなく、国民のいのちと健康を守る医療制度や、食の安全・安心の基準等についても改悪を余儀なくするものである。さらに、外国企業が国を訴えるISD条項が導入される可能性もあり、まさにTPPはわが国のかたちを一変させるものである。
改めて言うまでもなく、我々はこのようなTPP交渉への参加に断固反対であり、安倍総理が国会で言明した「6項目を掲げて選挙を戦った。有権者、国民との約束を違えてはならない」という言葉を信じている。
また、安倍総理は、「農業は国の礎である」とし、「文化、地域を守る伝統といった多面的機能、そして、私たちの精神に結びつく存在として守っていかなければならない」と答弁した。
我が国の農業は、急峻かつ南北約3000kmに及ぶ国土の中で、水田・畑作農業、畜産・酪農、野菜、果樹、砂糖など、特色ある気候・風土に適応した多様な農業を展開しているが、TPP交渉への参加は、決して安倍総理の言葉、理念を実現することにはならない。
政治は信頼であり、その信頼の礎に立って、日本農業を振興し、地域の伝統を守るという強い意志をもって、安倍総理が日米首脳会談に臨まれることを強く確信している。
平成25年2月21日
全国農業協同組合中央会会長 萬歳章
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日