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2013.11.29 
JAの総合力発揮 優秀なTAC活動を表彰一覧へ

 JA全農は11月28日、29日の両日、横浜市港北区で「TACパワーアップ大会2013」を開催。TAC(地域農業の担い手(農家)に出向くJA担当者の愛称)をはじめとするJA関係者など約500人が参加した。

◆着実で地道な活動の成果

あいさつする中野会長 この大会は今年で6回目となるが、今回は「JAの総合力を発揮した担い手への事業提案と担い手の経営改善」をテーマに、優秀な活動をしているJAとTACを表彰。その後、表彰JA・TACの事例発表や参加者分科会などで意見交換を行った。
 中野吉實JA全農経営管理委員会会長は、この大会が継続して今年も開催できたのは「TACの人たちが担い手に地道に提案してきた成果だ。今後も地域農業の振興を共有して活動して欲しい。JA全農はその活動を全面的にバックアップしていく」とあいさつした。
 その後、来賓を代表して雨宮宏司農水省農林水産技術会議事務局長と赤松光コープネット事業連合理事長があいさつした。
 そのなかで赤松理事長は、生協組合員や消費者の求める「素材から簡単・便利への流れは変わらない。10分以内で調理ができるセットがスーパーでも生協でも伸びている」、「食品分野はスーパーでも生協でも伸びていない。若い人を中心とする節約マインドは、消費税増税で増えている」と消費者の動向を紹介。そのうえで「TACの皆さんが提案するときに消費者側として相談されるようにしたい」と述べた。

(写真)
あいさつする中野会長

◆JAきみつ(千葉)に全農会長賞

JA表彰をうけた5JAの代表ら。(左から)全農会長賞のJAきみつ、JAとぴあ浜松、JA斐川町、JAおちいまばり、JAやつしろ

 その後、担い手への提案内容とその成果の優れたJA、TACの活動を通じてJAの事業効果が上がったJAを表彰する「JA表彰」、25年産米集荷に関して、担い手への提案内容とその成果が優れたJAを表彰する「JA特別賞」、担い手への提案内容に新規性、創造性があり、その成果の優れたTACを表彰する「TAC表彰」、TAC経験年数が1年未満で担い手の意見・要望を積極的に聴き取り、担い手に優れた提案を行ったTACを表彰する「TAC新人表彰」が行われた。
 JA表彰は、最優秀賞にあたる「全農会長賞」を受賞したJAきみつ(千葉県)をはじめ5JA、JA特別賞2JA、TAC表彰7氏、TAC新人表彰2氏に中野会長から賞状と記念品が贈られた(受賞JAおよびTACは本文下掲載)。
 全農会長賞のJAきみつは、担い手農家からの「JAは組合員に何をしてくれるのか」という意見に対して、管内農業生産の実態分析に基づいて、TACも参画して実現性の高い農業振興計画を策定し、組合員のJAに対する信頼を高めた。
 具体的には、JAの育苗センターで育苗受託を行うなど、既存品目の拡大、新規品目の導入を促進させ、「きみつ野菜」の生産振興をはかるとともに、作業負担の大きい畝立てなどの作業に受託制度を設け生産が縮小する食用ナバナの産地維持に取組み、担い手から評価されている。また、販売先を確保した実需者提携米や加工・業務用ダイコン、キャベツ、レタスの生産拡大など、生販マッチングによる生産振興を図っているなど、担い手農家へのJA事業の「見える化」、各種品目の生産拡大、新規就農者支援の取組みが評価された。結果として担い手のJA利用実績が前年比で販売高が128%(JA全体では116%)、購買高が114%(同105%)と伸長させている。
 大会は、各表彰後、小説家の山本一力氏が「生き方雑記帖」をテーマに基調講演を行い、その後、JA表彰の5JA、JA特別表彰2JAから事例報告がされた。

(写真)
JA表彰をうけた5JAの代表ら。(左から)全農会長賞のJAきみつ、JAとぴあ浜松、JA斐川町、JAおちいまばり、JAやつしろ

◆TAC活動がJA事業を活性化

 そして「今後のTACの活動について」中澤靖彦JA全農営農販売企画部長が報告した。
 この報告によると、24年度実績で全国で活動しているTACは、277JAで1641人(TACシステム入力数)で彼らが訪問した担い手は11万3000人、面談数は86万3000件にのぼり「担い手とJA事業部門をつなぐパイプ役、新たな取組みの仕掛け役としてTACの活動が活発化している」。
 また活動JAのうち「40%程度がSTEP5・6(6段階評価)水準に達しており、毎年着実なステップアップがはかられ、JAグループの総合力を発揮した取組みになって」おり、「担い手のJA利用実績の伸びにつながり、JA全体の事業実績にも反映されている」という。
 こうしたことを踏まえて、JA全農としては、今後のTAC活動について次のような支援を行っていくと中澤部長は語った。
▽JAの活動のレベルアップに向けた取組み
▽JAグループの総合力発揮に向けた部門間連携の促進
▽農業法人への出向く活動の強化
 1日目の最後はTAC新人表彰の山崎可織氏(JA島原雲仙)が「大会宣言」し、満場の拍手で確認された。
 大会2日目は、分科会で、TAC表彰、TAC新人表彰されたTACの取組み事例が報告され、意見・情報交換が行われ、また来年の再会を誓って散会した。

 

(上から)JA特別表彰の2JA。左からJAグリーン近江、JAいずも、TAC表彰された7人。左から澤口、関根、大橋、中村、金田、黒川、江藤の各氏、TAC新人表彰の中西(左)、山崎の2氏表彰されたJAとTACは次の通り(敬称略)。

【JA表彰】
○JA表彰・全農会長賞
JAきみつ(千葉)
○JA表彰(4JA)
▽JAとぴあ浜松(静岡)
▽JA斐川町(島根)
▽JAおちいまばり(愛媛)
▽JAやつしろ(熊本)
○JA特別表彰(2JA)
▽JAグリーン近江(滋賀)
▽JAいずも(島根)

【TAC表彰】
○TAC表彰
(7人)
▽澤口明浩・JA新いわて(岩手)宮古営農経済センター監理役「海外実習生の受け入れ指導と獣害防止対策の支援」
▽関根学・JAあさひな(宮城)営農販売部生産資材課「連作障害対策・冬季収入向上に向けた園芸振興作物の提案」
▽大橋和則・JA中条町(新潟)営農販売課係長「不作付地の解消と園芸品目拡大への取組み」
▽中村香織・JAとぴあ浜松(静岡)湖北営農センター「柑橘老木園地の改植を促し、産地の若返りを図る」
▽金田博・JA北びわこ(滋賀)営農経済部TAC推進課「実需者が望む農作物の安定生産に向けた提案と担い手作業省力化支援、新規農作物の提案」
▽黒川直樹・JA西条(愛媛)営農販売部営農振興課課長補佐「新たな水田輪作体系確立に向けた里芋による担い手所得向上」
▽江藤睦・JAにじ(福岡)営農部作物振興課「新設法人への園芸作物の導入と機械化体系技術の提案」
○TAC新人表彰(2人)
▽中西裕美子・JA京都(京都)営農部南丹広域営農センター「小菊の生産拡大」
▽山崎可織・JA島原雲仙(長崎)営農部担い手対策課「JA低利用の担い手のニーズに応えた生産資材のコストダウン提案」

(写真)
(上から)
JA特別表彰の2JA。左からJAグリーン近江、JAいずも
TAC表彰された7人。左から澤口、関根、大橋、中村、金田、黒川、江藤の各氏
TAC新人表彰の中西(左)、山崎の2氏


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