JAの人材育成で討議 JA全中2014年6月4日
「JAグループ人づくりビジョン」運動を展開しているJA全中は6月3、4日、横浜市内でJJA人材育成プロフェッショナル研修(東日本地区)を開いた。東日本のJAの人事・総務担当者など約110人が17班に分かれてグループ討議した。
◆「仕事を通じて人を育てる」
研修では、JA全中の伊藤澄一常務が、JAグループの人づくり運動の意義を説明。その中で仕事を通じて人を育てることの重要さを強調し、特に「支店単位で、地域選出の理事、総代、多様な組合員組織、青年・女性部組織などとの一体化のもとで、あらためて支店の元気を取り戻し、職員のモチベーションを高めることが重要だ」と述べた。
グループ討議では、JA全中の藤井晶啓教育部長が研修の狙いを説明。[1]JAグループが現在取り組んでいる「人づくりビジョン」運動のねらいを理解する、[2]人材育成基本方針は人事管理制度と教育研修制度、それに職場づくりを連携させ、JA自らの人材育成を実践するために作成するもの、[3]どこのJAにも通用する100点の基本方針はありえない。JA自らがPDCAの中で見直していくもの――と指摘した。
(写真)
JAの人材育成プロフェッショナル研修におけるグループ討議(横浜市・新横浜プリンスホテルで)」
◆環境・職場風土づくりが大事
また講師の河合総合経営研究所の河合昭彦代表は、「人は『育てる』ものではなく『育つ』ものと述べ。そのための環境・職場風土づくりの重要性を強調した。
その上で人材育成は、「誰が(主体)、何のため(目的)、どこまで(質)」やるのかを明確にしてかかるべきだ」と述べた。
講演をもとに、グループ討議では、人材育成を阻害している要因、それを排除する方法などについて、各出席者が、自らのJAの経験を出し合うなかで、問題点を絞り、解決策を探った。特に人員不足、職場の風通しが悪い(職場風土)、合併前の人的つながりが残っているなどの報告があった。
(関連記事)
・【特集・JAグループ人づくり運動】活力ある職場づくりへ JA全中常務・伊藤澄一氏インタビュー(2014.04.04)
・トップの「思い」を職員へ JA人づくり研究会(2014.03.26)
・失敗しない6次産業化へ JA人づくり研究会(2013.12.06)
・人づくり運動のリーフレット作成 JA全中(2013.11.05)
・5年間の研究成果を冊子に JA人づくり研究会(2013.09.26)
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日