「農村全体での連携を」黒田JA全青協会長2014年9月2日
8月20日に開かれたセミナー「日本農業の成長産業化をめざして」(時事通信社主催、JA全中協賛)でJA全青協の黒田栄継会長が「農業の役割を再考!―いま伝えたいこと」と題して講演した。
このセミナーは地方自治体の職員などを対象に開催しているもの。
黒田会長は若手農業者として就農時からこれまでを振り返りながら話した。就農時に考えたのは「農家なんだからまず経営。農業のプロになる」だった。
ただし、農業とは何かも考えるようになったという。それは食を支える、環境を支える、消費者を支える「自覚」で「責任を果たしていると胸を張れる生産者になる」ことを目標としてきた。
また、農業を営む農村についても「この国に欠けつつある支え合い、助け合いがある、生きることを感じる学びの場でもある」と強調した。こうした思いから青年部として都会の高校生の農業体験のホームステイ受け入れを実施し、農業・農村への理解を広げる活動にも力を入れてきた。
さらに食の大切さや農村の役割などを「伝えるプロとしての教員」に着目し、教員との役割分担で食の大切さを伝えるプロジェクトへと発展させてきた。今後は自治体や農協の職員などコーディネート力の活用など農村全体の連携で、「自国の一次産業は国民すべてにとって自分のことだと考えるような社会をめざしていきたい」などと訴えた。
(写真)
講演する黒田JA全青協会長
(関連記事)
・JA全中新体制発足 総合審議会にも諮問(2014.08.08)
・日本農業新聞が総会 事業報告を承認(2014.07.03)
・自分たちで考え改革 JA全青協の新体制発足(2014.05.30)
・改革に向け委員会設置へ 中野JA全農会長(2014.07.24)
・黒田栄継氏(北海道)が次期会長 JA全青協(2014.03.14)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日