改革に向け委員会設置へ 中野JA全農会長2014年7月24日
7月23日に開催されたJA全農の総代会で再任された中野吉實会長は、総代会後に記者会見し、今後の3年間の抱負などを語った。
中野会長(=写真左)は「われわれが置かれている環境は難しい対応を迫られている。JAグループとしてどう対応していくのか、もうひとつは全農としてはどうするのかが必ず出てくると思う」と農協改革への考えを示し、全農については「今、求められている全農の姿をいろいろな方々にお集まりをいただいて議論をしていただきたいと考えている」と話し改革のための委員会を設置することを明らかにした。
委員会設置は8月に開く経営管理委員会で正式に決定する。JAの組合長などから構成される。
中野会長は「おそらく農協が戦後66年経って大きな改革の時期を迎えていることをいろいろな方々から示され、こういうかたちになってきたのかと思う。それに対しては全農として答を出していけるようにがんばっていきたい」と話した。
また、今後の事業展開については農産物輸出に力を入れることを強調した。 中野会長は米国USTRのカトラー代表補との懇談のなかで「日本の野菜、果物について世界中にもこれに勝るようなものはありません、と話されたことを覚えている」ことを紹介し、現在、輸出に力を入れている和牛だけでなく「いろいろな農産物を海外に出していきたい。できればそこを拠点とした店舗づくり等も考えていきたいと思っている」と話し、全農として日本の農畜産物の拡販に取り組むことを強調した。
(写真)
JA全農第38回通常総代会のようす
◇
JA全農の新役員は次の通り(敬称略)。
【経営管理委員会】
▽会長 中野吉實(再任、JAさが会長理事)
▽副会長 岡本健治(JA全農えひめ運営委員会会長)
▽副会長 長澤豊(JA全農山形運営委員会会長))
▽委員 佐藤俊彰(再任、ホクレン代表理事会長)
▽委員 岡山時夫(再任、JA全農あおもり運営委員会会長)
▽委員 高橋武(再任、JA全農とちぎ運営委員会会長)
▽委員 大澤憲一(JA全農ぐんま運営委員会会長)
▽委員 廣瀬久信(JA全農山梨運営委員会会長)
▽委員 細田勝二(JA全農とやま運営委員会会長)
▽委員 足立能夫(JA全農岐阜運営委員会会長)
▽委員 中川泰宏(再任、JA全農京都運営委員会会長)
▽委員 永田正利(再任、JAならけん経営管理委員会会長)
▽委員 萬代宣雄(再任、JA全農しまね運営委員会会長)
▽委員 平山功(再任、JA全農とくしま運営委員会会長)
▽委員 北郷栄(JA鹿児島県経済連経営管理委員会会長)
▽委員 岡正晶(再任、弁護士)
▽委員 池田敏夫(再任、公認会計士)
▽委員 一政伸子(再任、生活クラブ生協連合会)
▽委員 野村一正(再任、千葉科学大学教授)
▽委員 池田耕一(再任、社会と企業研究所所長)
【監事】
▽(総合企画部部長)藤井憲章
▽(畜産総合対策部部長)榎本健蔵
▽濱田達海(再任)
▽大塚孝子(再任、弁護士)
▽監事 鈴木啓之(再任、公認会計士)
▽監事 松浦洋(再任、アイカエ業(株)非常勤監査役)
【参与】
▽山下秀俊(JA全青協参与)
▽松井律子(再任、JA全国女性協理事)
重要な記事
最新の記事
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日
-
収穫率55%達成 きゅうり収穫ロボット開発の最前線を公開 AGRIST2025年9月11日
-
国際園芸博覧会500日前イベント「未来へつなぐ花と緑のこどもフェス」開催 農水省2025年9月11日
-
宮崎県新富町「JRE MALLふるさと納税フェスタ in 東京駅 2025」に出展 こゆ財団2025年9月11日
-
一足早い秋の実り 標高約350mの樫田地域で児童が稲刈り体験 大阪府高槻市2025年9月11日
-
お米のサブスク「品種おまかせ定期便」新規受付を再開 坂ノ途中2025年9月11日
-
アニマルウェルフェアで育てる「自然豚」PBブランド「自然派Style」から登場 コープ自然派2025年9月11日
-
「食」と「農」でつなぐ地域の未来 黒岩知事と「対話の広場」開催 神奈川県2025年9月11日
-
「セブンプレミアム まるで巨峰」16日から順次新発売 セブン‐イレブン2025年9月11日
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日