将来を担う若手リーダー24人がレポートを発表 戦略型中核人材育成研修全国研究発表会 JA全中(1)2026年2月24日
JA全中は2月20日、東京都千代田区のJAビルで、「第17回 JA戦略型中核人材育成研修全国研究発表会」を開いた。将来のJAを担う中核人材を養成するために各県域で開かれている研修で優秀な成績を修めた代表者25人(1人欠席)が一堂に集い、修了レポートを発表した。
5つの班ごとに自分のレポートを全員に説明した後、各班で話し合い、その結果をもとに発表者に対して別の班の代表者から評価を述べ、疑問点の提示と応答を行うフィードバック形式で進めた。発表の合間には代表者への優秀賞の表彰も実施した。
JA全中の若松仁嗣常務
冒頭、JA全中の若松仁嗣常務が、「現在は課題解決型発想だけではなく、在るべき姿に立ち戻るビジョンも求められている。古い発想を打破するためには、経験や知識、人間性を磨くことも必要であり、挑戦を受け入れてもらえるような人間関係も作ってほしい」とあいさつした。
農業従事者の高齢化、経営体の減少や大規模化による組合員の減少、職員の不足などが深刻化しているなか、各発表者は、SWOT分析などで課題を抽出し、農家組合員の経営支援や次世代の育成、地域のネットワーク作りなどの施策を発表した。要点を紹介する。
代表者の発表
【A班】
JA津軽みらい(青森)葛西恭子
「働きがいのあるJAを目指して~みらいを描ける職場環境づくり~」
若い世代の退職者の増加に対して、管理職と職員との面談を通してキャリアビジョンを描ける職場環境作りを課題に設定。職員が作成する「みらいノート」に基づく面談、研修による「みらいリーダー」育成、若手職員中心のSNSチーム発足などを提案し、「"幸せなみらい"を描ける職場環境を作りたい」とした。
JA福島さくら(福島)佐久間健
「『JAファン作り』~たむらコミュニティガーデンのオープンに向けて~」
若年層のJA離れに対して、「絆」強化で新たなファン作りを課題とした。JAのイメージを変えるため、直売所に「たむらコミュニティガーデン」をオープンし、子育て世代や学生、平日来店できない人向けの信用共済事業の相談窓口の設置などで接点の拡充を提案し、「JAブランドの価値を高めたい」と述べた。
JA八王子(東京)渋谷沙織
「JA八王子の未来を創る-准組合員との関係強化による持続可能な組織基盤の確立-」
准組合員は増えているが、次世代確保に向けた金融以外の事業アプローチを課題にした。准組合員による農業への「応援」を可視化するため、アプリ活用で非対面の「はちおうじ准組合員農業応援団」(仮称)の活動に応じたポイント付与を提案した。これを入口に、「将来にわたる組織基盤の形成を目指したい」と語った。
JA晴れの国岡山(岡山)角谷雅友
「『ワクワクする農業と地域の未来を』~データ×現場×専門性で"実装"するJA農業コンサルティング戦略~」
米の系統出荷の減少や法人経営体の増加を背景に、すべての経営体に必要とされ続けることを課題とした。部署・地域横断のプラットフォームを作って情報を共有し、それを土台にしたコンサルティングチームを創設し、スマート農業の実装を含め、「経営全体をワンストップで伴走する」構想を示した。
JA高知中央会(高知)山﨑保実
「情報を武器に課題解決型の提案で稼ぐ経済指導事業~店舗依存から脱却し、情報で提案する事業運営へ~」
店舗統廃合などで対面の優位性が薄れており、店舗依存から情報を武器に提案で稼ぐ事業運営を提案した。まんが「サザエさん」に登場する三河屋サブちゃんをモデルに、必要な時に来てくれる、信頼される存在を目指す。そのために必要な情報基盤、組織の再設計も進め、「持続可能なJA経営にしたい」と語った。
優秀賞の表彰
【B班】
JA江刺(岩手)菊池美千代
「"農"を通じて人と地域をつなぐ~プランター農業体験からレンタル農園への展開~」
担い手不足や職員減少などを背景に、農業体験の継続、若年層との接点、連携体制の強化を課題に設定。プランターによる農業体験を入口に、会員制度からレンタル農園開設へというステップ型プログラムを提案した。サポートチームも設置し、課題解決とともに「『江刺ブランド』を支える基盤にしたい」と述べた。
JAつくば市(茨城)光田直也
「JAつくば市新卒採用戦略 "未来へつなぐ選ばれるJA"へ」
新卒就職内定辞退率の高さから、採用活動の再構築を課題に挙げた。ショート動画による共感型ブランディング、地域貢献の体験型インターンの新設、内定辞退者に対する再応募で最終面接を確約する関係継続型採用の3つを提案。これらによって「新卒採用充足率100%の選ばれるJAを目指す」とした。
JAフルーツ山梨(山梨)石橋心美
「直売所 勝沼店~新しいカタチ~」
観光客依存度が高い直売所「勝沼店」の新しい在り方を課題とした。一つは、高齢化が進む地域で、健康や生活など住民が安心できる場としてのカフェ。観光客向けにも、地元食材や絶景を生かしたカフェの二つを提案した。これにより、「地域活性化と収益の向上の効果が期待できる」と述べた。
JA広島市(広島)竹之内珠美
「『歳をとったらJA!』を実現する年金振込促進モデルの構築~シニアのワクワクと地域参加を生み出す"自然と集まる"仕組みづくり~」
年金請求期を第二の人生のスタートととらえ、JAの利用を思い出してもらうことを課題に挙げた。イベントなどで健康・交流・楽しさの創出、JA職員OBの協力やシニアとの協働で組合員・利用者との関係を深める。これら施策で「年金振込促進モデル」を構築し、「JAが第二の人生のパートナーという姿を目指す」と語った。
JAあまくさ(熊本)中田美加
「天草から発信 新時代の農業×観光 滞在型で農家と地域を支える収益のカタチ」
農業を軸とした、豊かな自然や文化との新しい魅力作りを課題に設定した。観光との融合により、滞在型リゾート農業体験を提案。これを地域にも貢献できる新時代の農業モデルとして、プログラム整備、モデルプラン、収益モデルも提示し、天草を「通り過ぎる場所から、心に残る場所にしたい」と語った。
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