27年度JA研究賞に北出俊昭氏2015年12月7日
JA全中は12月4日に27年度の「JA研究賞」と「JA研究表彰奨励助成対象研究」を発表した。
27年度の「JA研究賞」は北出俊昭(=写真右)・元明治大学教授の『農協は協同組合である-歴史からみた課題と展望』(筑波書房 平成26年11月刊)に決まった。
JA研究賞はJAとJAに関連する協同組合運動についての優れた著書・研究論文に対して贈呈される表彰事業で昭和48年度から行われている。
27年度は8件が推薦され10月、11月に開催されたJA研究表彰奨励選考委員会と奨学委員会で決定した。
同書は農協が本来の協同組合として発展することを期待し、産業組合からの歴史と経過を検討し現代における農協の役割を展望した。
北出氏は著書について「農協をめぐる論評では組織や経営など当面の問題を分析したものが目につく。しかし、農協を価値・原則に基づく本来の協同組合として改めて考える必要があるのではないかと考えていた。そこに政府の農協改革が打ち出されたが、それがめざしたのは総合農協の解体であり協同組合の否定であり、新自由主義的な競争重視の考え方だった。まさに競争ではなく協同が大事であると農業、農村だけでなく日本全体で考えなければならないと思い、農協こそが協同組合として役割を発揮すべきだと期待して執筆した。日頃、農協について実践や議論をしている関係者の協同のおかげです」と話している。
授賞式は12月22日にJAビルで行われる。
なお、「JA研究奨励」助成対象候補研究特別研究には小林元・広島大大学院助教(共同研究者2名)の「都市JAにおける准組合員の実態とJAの准組合員対応に関する調査研究」と、板橋衛・愛媛大学農学部准教授の「農協における経営資源の再配分と連合会機能に関する研究-専門農協と総合農協の合併による営農経済事業体制の再編を通して」が選ばれた。
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