繁殖牛経営の確立へ モデル農場が稼働 JA東西しらかわ2016年3月28日
福島県のJA東西しらかわが建設を進めていた肉用牛繁殖モデル農場が完成し、飼育が始まった。子牛の高値が続いて繁殖素牛の確保が難しくなり、将来の肉牛生産に不安が高まっているなかで、繁殖牛の減少にストップをかけ、多頭化によって畜産経営の基盤を確立しようというもの。3月26日、農場の竣工式を行った。
JA東西しらかわはこの農場を肉用牛繁殖モデルとして位置づけ、JAのほか農場に土地を提供した地権者を含め、15人の組合員が出資する子会社の株式会社JA東西しらかわグリーンファームが運営する。繁殖牛100頭規模の飼育で素牛は確保しており、すでに人工授精を行い、今年の9月には初出産を迎える予定。
施設は牛舎・たい肥舎・飼料庫などからなり、東日本大震災農業生産対策交付金などで、総事業費は3億3000万円。
モデル農場にふさわしく、畜舎内の柵は可動式で個飼いにも群飼にも変更できる構造で、牛1頭あたりの空間を広くとるなど、受胎率の向上に配慮した施設となっている。
竣工式で、同JAの鈴木昭雄組合長は、「グリーンファームで儲かる繁殖牛経営のモデルを確立し、未来に向けてこうした経営が何十、何百もできるようにしたい」と、抱負を語った。
同JAは東日本大震災後の農業復興に向け、直売所「みりょく満点物語」に併設したレストラン「やまぼうし」とJA植物工場「やさいの家」、それにこのモデル農場を加え、"3本の矢"として取り組んできた。
(写真)繁殖牛経営の確立めざすモデル農場、竣工式、テープカット、牛舎
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】資金循環で地域共生 信用事業部門・埼玉県・あさか野農協組合長 髙橋均氏2025年7月14日
-
【第46回農協人文化賞】組合員の未来に伴走 信用事業部門・秋田やまもと農協常務 大鐘和弘氏2025年7月14日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2025年7月14日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2025年7月14日
-
主食用米の在庫なし、農機の修理・メンテナンス年3000件 JA常総ひかり2025年7月14日
-
【'25新組合長に聞く】JA岡山(岡山) 三宅雅之氏(6/27就任) 地域を元気にするのが農協の役割2025年7月14日
-
JA全農ひろしまとJA尾道市、ジュンテンドーと 売買基本契約を締結、協業開始2025年7月14日
-
蒜山とうもろこしの宣伝強化 瀬戸内かきがらアグリ事業も開始 JA全農おかやま2025年7月14日
-
酪農の輪 プロジェクト 夏休み親子で「オンライン牧場体験」開催 協同乳業2025年7月14日
-
大阪府泉北郡に「JAファーマーズ忠岡」新規開店 JA全農2025年7月14日
-
食農と宇宙をつなぐイベント あぐラボとMUGENLABO UNIVERSEが共催2025年7月14日
-
岩手県産のお肉が送料負担なし「いわちく販売会」開催中 JAタウン2025年7月14日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(2)2025年7月14日
-
「とちぎ和牛」が7年ぶりに全国最高位 "名誉賞"獲得 「第27回全農肉牛枝肉共励会」2025年7月14日
-
【役員人事】北興化学工業(9月1日付)2025年7月14日
-
第148回秋田県種苗交換会キャッチフレーズ決定 全国906作品から選出2025年7月14日
-
無料でブルーベリー食べ放題 山形・鶴岡の月山高原で地域活性イベント開催2025年7月14日
-
農地調査AI支援サービス「圃場DX」デジタル庁「技術カタログ」に掲載 LAND INSIGHT2025年7月14日
-
クマ対策用電気さく線「ブルーキングワイヤー」販売を本格化 未来のアグリ2025年7月14日
-
屋外作業の暑さ対策製品など展示「第11回 猛暑対策展」に出展 サンコー2025年7月14日