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担い手の声を地域農業振興に パワーアップ大会で意思統一2018年11月21日

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 11月15・16日に開かれたJAグループ「TACパワーアップ大会2018」。大会は今回で11回め。JA全農の長澤会長は「新たな一歩。気持ちをあらたに取り組んでほしい」と激励した。表彰TACの報告を紹介する。

TACパワーアップ大会2018 表彰されたJA・TACのみなさん(写真)表彰されたJA・TACのみなさん

 

 TACは、JAと県域連合会、それにJA全農が組織する地域農業をコーディネートするメンバーとその活動のこと。いわば希薄になったJAと担い手を結びつけるため、担い手の意見や要望を反映させ、地域農業の発展に役立てようというもの。キャッチコピーは「Tとことん、A会って、Cコミュニケーション」。現在、全国266JAで1788名のTACが約8万戸の担い手を日々訪問し、年間で約65万回の意見や要望の聞き取りなどを行っている。
 今回の大会は11回目となり、テーマは、(1)担い手の声を反映した地域生産振興の実践、(2)労働力支援や事業承継支援等の地域全体の課題解決、(3)TAC活動の強化によるJAグループの総合力の発揮。主催者のJA全農の長澤豊経営管理委員会会長は、「担い手の要望は営農相談だけでなく、事業承継やAI・スマート農業など多岐にわたる。11回目の大会を迎え、新たな一歩と考え、気持をあらたにして取り組んで欲しい」と激励した。
 大会では、JA表彰で全農会長賞を受賞したJA北びわこを含めた4JAのほか、JA特別表彰(事業承継部門)1JAが、TAC事業について発表。またTAC表彰8人がそれぞれの取り組みを、さらに担い手向けTAC通信表彰の4JAが発表した。


◆大麦・水稲で二毛作【JA北びわこ・全農会長賞】

発表する丸岡重幸JA北びわこ営農企画課長 「JA表彰」全農会長賞を受賞した滋賀県のJA北びわこは5人のTAC体制で、訪問対象は381経営体。水田輪作を中心とする担い手と共に「大麦主食水稲二毛作」を推進。収量改善、コスト低減に挑戦している。さらに加工・業務用キャベツや、全農式トロ箱養液栽培システム「ういずOne」の導入、機械化一貫体系のタマネギによる複合経営を確立。
 また小麦から大麦への全面転換を推し進めるため、管内に実需者の工場を誘致して生産と販売の安定につなげている。今後、労働力支援、新規就農者育成、農地利用集積を進め、水田野菜を中心とした園芸作物の規模拡大によって生産構造の変革をめざしている。このように、TACが担い手の意見や要望をとらえて所得増大のメニューを提案し、JAグループの総合力を発揮して課題解決に当たり、担い手の所得向上につなげたことが評価された。同JA営農企画課の丸岡重幸課長は「農家組合員のために、『ただひたすらに』に、TACとしての責任と誇りをもって実現必要性のあるチャレンジをやりきろう」とTACの心構えを強調した。

(写真)発表する丸岡課長

 

◆酒米でGAP認証【JAあさひかわ】

 同じく「JA表彰」の北海道JAあさひかわは、21人の兼任TACが活躍。販売価格が比較的安定している酒造好適米の作付けの拡大に挑戦し、道内一の作付面積をめざしている。併せて他産地との差別化、販売力強化のためASIAGAP(アジアギャップ)の団体認証取得を支援し、地域のブランド品として育てている。
 また、価格の乱高下が激しい黒大豆について、営農指導や色彩選別機導入で品質を安定させると共に、価格の長期安定化のため契約栽培を導入し、「黒い恋人」のブランドを維持。担い手が安心して生産できる体制を確立したことが評価された。農業高校と共同開発した天然醸造の黒大豆味噌の販売促進や「黒大豆デニッシュ」等新たな商品化にも取り組んでいる。

 

◆加工用トマト導入【JA小松市】

 同じく「JA表彰」の石川県JA小松市は5人のTAC体制。水稲主体の農業者の要望で、加工用トマトの露地栽培を導入。栽培管理・施肥防除体系の確立など、全面的な生産支援、機械化による労力の軽減や収支シミュレーション提示などによる作付け指導を行い、新たな産地づくりに取り組んだ。
 また「援農隊」による労働力支援で、無料職業紹介所の立ち上げや、ちらしによる求人・休職者の募集、TACの声かけなどで、労働力マッチングを実現させた。さらに担い手と協力して収穫体験やケチャップづくりの講習会を行い、地域全体でのトマト産地をめざしている。さらに高齢農家に積極的に働きかけ、若手後継者への承継を行った。

 

◆農機をまとめ買い【JAおうみ冨士】

 同じく滋賀県のJAおうみ冨士は、4人のTACを配置。TACの呼びかけで次世代を担う若手農業者の「絆の会」を結成。農業機械の一括購入による資材コスト低減や、東京のデパート等での農産物PR活動などを行っている。
 また、土地利用型農家に対して、交付金に頼らない農業経営確立のため、実需者の要望が強い丹波大納言小豆栽培や、健康志向でニーズの高い「もち麦」の栽培など、マーケットインの観点による所得増大などが評価された。さらに地下水位制御システム「FOEAS」による排水性の改善で、水田露地栽培の野菜に挑戦。安定的な複合経営の実現を目指している。
 大会は、テーマに沿って、日本農業法人協会、全国農協青年組織協議会、全国農業青年クラブ連絡協議会の協力を得て、(1)TACの体制の新規設置、(2)農業労働力支援、(3)人材育成支援、(4)農業資金支援、⑤事業承継支援、⑥6次産業化について、担い手の経営課題に答える実践的な分科会を行った。

【大会宣言】
  我々TACは更なる飛 躍を目指して、
  一、 多様化する担い手 のニーズにJAの総合力 で応えます。
  一、 担い手とともに営 農を通じて、地域の活性 化に貢献します。
  一、 担い手のために、 日々進歩する農業の可能 性に挑戦し続けます。

 

<表彰JAとTAC>

【JA表彰】
▽滋賀県北びわこ農協(全農会長賞)
▽北海道あさひかわ農協
▽石川県小松市農協
▽滋賀県おうみ冨士農協

【JA特別表彰(事業継承部門)】
▽石川県金沢市農協

【TAC表彰(敬称略)】
▽北海道あさひかわ農協・村上達也
▽秋田県あきた北農協・本多孝平
▽茨城県新ひたち野農協・保田昌宏
▽新潟県越後中央農協・川本花子
▽石川県金沢市農協・押田哲男
▽滋賀県グリーン近江農協・岩穴口博美
▽島根県農協・石川敏子
▽福岡県福岡八女農協・橋本篤児

【担い手向けTAC通信表彰】
▽新潟県新潟みらい農協
▽京都府京都中央農協
▽兵庫県たじま農協
▽島根県農協

 

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