JA全農 米国穀物メジャーの集荷施設を買収2020年4月22日
JA全農は世界の穀物メジャーの1つであるバンゲ・リミテッド社の子会社から米国の内陸穀物集荷施設を取得することで合意したと4月22日公表した。
JA全農の子会社の全農グレイン(本社:ルイジアナ州コビントン市)がバンゲ社の子会社バンゲ・ノース・アメリカ社(本社:ミズーリ州チェスターフィールド)が運営する稼働中の35基の内陸穀物集荷施設を取得することで合意した。米国司法省反トラスト局など政府機関の審査後に取得する。審査には1年程度かかる見込みだという。
全農グレインが稼働中の集荷施設を穀物メジャーから一度に取得するのは初めてのこと。取得する施設の運営は米国内で101の穀物集荷施設を運営するCGBエンタープライズ社に委託する。同社はJA全農が1988年に買収した会社で全農グループが50%の株式を所有している。
全農グレインは2018年3月にニューオリンズの穀物輸出エレベーターの拡張工事を終え、年間船積能力をそれまでの1350万tから1800万tに拡大し、2018年6月から2019年5月(会計年度)は過去最高の1580万tの年間船積数量を記録した(https://www.jacom.or.jp/niku/tokusyu/2018/04/180402-34963.php)。
今回取得する35基は合計で年間700万tの保管能力があり、トウモロコシ、大豆を中心に集荷する。CGB社運営している施設と同様、米国中西部のコーンベルト地帯であるミシシッピ川とその支流で稼働している。
JA全農は今回の穀物集荷施設の取得は「輸出施設の拡張とあわせ、内陸産地から輸出港までのサプライチェーンの強化を実現し、配合飼料原料の安定供給に大きく貢献する考えている」としている。
(関連記事)
・カナダで穀物輸出施設運営会社を設立-JA全農(18.12.14)
・海外ネットワークで飼料原料を安定調達 JA全農(18.04.02)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日