JA貯金に強い関心 半数以上が事業に「満足」 全准組合員にアンケート 茨城・JA常総ひかり2020年4月23日
茨城県のJA常総ひかりは、JA自己改革の参考にするため、准組合員を対象に独自のアンケートを行い、先ごろ結果を取りまとめた。それによると組合員になったきっかけは家族、知人の勧めなどによるところが大きく、JAの事業では貯金や共済への関心が高く、JAの事業に半数以上が満足していることが分かった。
准組合員全員に配布したアンケート用紙
組合員になったきっかけは、37%が「家族・知人が利用しているため」と回答。ほかに「JAの職員に勧められて」(21%)、「JAで融資を利用するため」(同)だった。実際に利用している事業は、1位が「貯金(普通・定期・定期積金など)」(18%)、「年金振込・給与振込の口座指定など」(11%)となっている。
こうしたJAのサービスについて、51%が「まあまあ満足している」、12%が「大変満足している」と回答している。またJAに期待することでは、「地域の人々が集まれるお祭りなどのイベント」(15%)、「高齢者の生きがいづくりなどの活動」(同)が多かった。一方でJAのホームページについては、66%が「見たことがない」と回答しており、組合員の高齢化を反映した結果となっている。
このほか、「支店が遠くなり不便」、「職員との話し易さ、親しみ易さが薄れてきた」、「農家の減少や高齢化で、地域の共同活動や農業・農地など先行きに不安」、「地域に根差したJAの今後の役割や活動に期待する」など、支店統廃合や人員削減等への不安がうかがえた。また「刈払機や耕うん機、農具等の手入れの講習会や農地の有効利用や管理についての相談・講習会の開催」など、副業的に農業に従事する組合員の具体的要望もあった。
アンケートは、連絡可能な准組合員全員が対象。4859件配布し1038件(23・77%)の回答があった。回答者は70歳以上が最も多く31%、60歳代を加えると57%と過半数を占め、今日の地域の実態を反映している。なお、アンケートでは500件近い宛先不明の返送があり、同JAでは、これを契機に「出資金を預かっており、連絡するように」と呼び掛けている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日