無印良品が青果物販売でJAと初連携 「無印」店舗にJAブランドの直売コーナー 新潟県上越市2022年7月7日
新潟県のJAえちご上越は、国内外で衣食住の小売店を展開する(株)良品計画と連携し、JAの直売所の農産物を「無印良品」の店内で販売している。良品計画が青果物の販売でJAと連携するのは初めてで、JAは販路の拡大、農業所得の向上につながるものと期待している。
無印良品店内で販売されている農産物
連携しているのは、JAえちご上越の農産物直売所「旬菜交流館 あるるん畑」と、上越市直江津にある「無印良品 直江津」。直江津の店舗は、売り場面積2000坪(約6600平方m)の規模で、無印良品の店舗の中でもトップクラスにある。
農産物の売り場は直江津市の中心にある大型ショッピングセンターの二階部分を占める「無印良品」の店舗のコーナーの一角にある。新鮮な野菜や加工品が100アイテム以上並ぶ。ほかに古い民具も陳列してある。
JAの農産物直売所「あるるん畑」の看板で客を呼び込む。朝取りで、生産者がJAの直売所に持ち込んだ野菜の中から、その日の販売に必要な品物を選んで、無印良品の直売コーナーに並べる。品物を選び、運ぶのは、週2日が「あるるん畑」の職員で、残り5日が「無印」の職員が担当する。
JAえちご上越の「あるるん畑」
運営は無印側が当たるが、「あるるん畑」の出店のようなもので、生産者が消費宣伝のため店頭に立つこともある。「無印良品 直江津」の安達信彦店長は、「生産者が自ら販売する『あるるん畑』から農産物取り扱いのノウハウを学び、人口が減少する地域で、JAと連携して活性化のために寄与したい」という。現在、日々の売り上げ10数万円だが、今後、扱いを増やしていく考えだ。
「あるるん畑」の亦野潤一店長は「高齢者が多くなるJAの直売所と商店街のショッピングセンターにある『無印』さんとは客層が違う。あるるん畑から新鮮な野菜を届けることで商圏を広げ、少しでも販売量を増やして農業所得拡大につなげたい」と期待する。
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