新規有効成分「シベンゾキサスルフィル」日本と韓国で農薬登録申請完了 日本農薬2025年12月17日
日本農薬は12月16日、自社で開発した新規有効成分 「シベンゾキサスルフィル/Cybenzoxasulfyl」(CBX)について、日本で原体登録申請およびその含有剤の農薬登録申請が完了。また、韓国では原体登録申請が完了したことを発表した。
CBXは、日本農薬が独自に創出した新規有効成分で、野菜・果樹・茶・芝などの多くの作物に被害をもたらすチョウ目、コウチュウ目、ハエ目、カメムシ目を中心とした幅広い害虫に対して高い防除効果を示す。
同剤は標的害虫の小胞性アセチルコリントランスポーターに作用し、これら作物群に適用される従来の殺虫剤と異なる新規の作用機構であることから、既存剤に抵抗性を示す害虫にも優れた効果を発揮。また、浸透移行性に優れることから茎葉散布に加え、セルトレイ灌注処理や苗地床処理などでも高い効果を示し、害虫防除の効率化や省力化に貢献する。
日本向けには野菜向けに「(商品名)フォートレッド®Vフロアブル」、果樹・茶向けに「フォートレッド®Fフロアブル」、芝用途として「コアダル®フロアブル」の3製品を農薬登録申請。また、韓国向けは原体登録申請が完了し、2026年初頭に製剤登録申請を計画している。
なお、CBXは日本、韓国に加えてインドでも開発を進めており、近日中に登録申請を予定。2028年以降の登録認可と上市によりこの3つの国で30億円超の販売を見込んでいる。さらに、その他の国々への展開や作物・使用方法の拡大を通じて、ピーク時には売上高50億円を目指し、日本農薬のグローバル基幹剤として育成を図る。
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