系統金融機関の不良債権比率0.8% 2021事業年度末 農水省2022年10月3日
農林水産省は9月30日、農協系統金融機関の2021(令和3)事業年度末の農協法等開示債権等の状況を公表した。
農水省は農協系統金融機関の不良債権の実態を把握するため、農協法や農林中央金庫法に基づいて調査し公表してきた。
今年度からは農協系統金融機関が開示すべき事項を定める規則の改正をふまえ、「農協法等開示債権」として公表する。
農協系統合計の農協法等開示債権の額は4430億円で比率は0.8%となった。内訳は「破産更生等債権」1190億円、「危険債権」2880億円、「三月以上延滞債権」10億円、「貸出条件緩和債権」350億円となっている。
貸倒引当金は合計で3310億円となっている。
農協法等開示債権比率を機関別にみると、農林中金0.4%、信連0.9%、農協1.1%となった。
これまでの調査では「リスク管理債権」としており、2020事業年度末では農協系統合計で0.9%で全国銀行1.3%、信金・信組3.4%と他の金融機関と比較できる数値も公表していた。
今回からは規定が異なるため直接の比較はできない。ただ、農水省によると金融庁の金融再生開示法に基づく「要管理債権」には農協系統系統金融機関の「三月以上延滞債権」、「貸出条件緩和債権」が含まれているという。
それをふまえた不良債権比率は全国銀行1.3%、信金・信組3.5%と系統金融機関より高い。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日