熊本城復興へ 米粉100%「純米かすてら」売上の一部を寄付 JA熊本経済連2023年6月13日
JA熊本経済連は、熊本県産の米粉100%で作るふんわり、もっちり食感の「純米かすてら」の発売から1年を機に、売上の一部を熊本城の復興支援として寄付。JA熊本経済連の丁道夫代表理事会長が6月9日に熊本市の大西一史市長を訪問し、目録を手渡した。
「純米かすてら」のプレーン味(左)と、ゆうべに苺味
「純米かすてら」の売上の一部を寄付するにあたり、JA熊本経済連の丁代表理事会長は役員とともに大西市長を訪問し、「熊本城の復興支援を継続するとともに、食と農を通じて熊本を元気にしていきたい」とあいさつ。寄付金を受け取った大西市長は「生産者の活力、地域活性化に繋がるようなおいしい商品をこれからも全国に発信してほしい」と伝えた。
丁代表理事会長(右から2人目)と、目録を受け取った大西市長(同3人目)
「純米かすてら」は、西日本の米どころ、減少傾向にある米の消費量を増やそうと、JA熊本経済連が地元の菓子メーカーや製粉業者などと協力し、2021年春から県産米粉を使ったカステラの開発を開始。一般的なカステラは膨らみやすい小麦粉で作るが、"米粉100%"で膨らみを実現するために1年近い試行錯誤が続いた。その結果、米粉を極めて細かい粒状にする高度な製粉技術と、ふわふわに泡立てた卵白の気泡を潰さないよう手作業で米粉と混ぜ合わせ、ひとつひとつの焼き型に流し込むなど、職人の丁寧な手作りで「ふんわり食感」を実現した。手作りであるため、1日600個が製造の限界となるが、焼き上がりを素早く急速冷凍して美味しさを閉じこめて届けている。
熊本城の復旧・復元を応援するパッケージ
2015年からは、熊本オリジナル品種「ゆうべに苺」のいちごパウダーを使った米粉かすてらも開発。きれいなピンク色といちごの香りを何度も調整し、卵、牛乳も熊本県産使用で熊本のおいしいものが詰まったかすてらに仕上がった。また、商品のパッケージには、2016年に発生した熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城の1日でも早い復旧・復元を応援しようと、発売時から売上の一部を熊本城復興支援金として寄付することを表示している。
「純米かすてら」は、プレーン味、ゆうべに苺味とも2023年のモンドセレクションに初申請して銀賞を受賞。ECサイトのほか、4月からは関東エリアの一部店舗でもお取り扱いが始まるなど、販路を拡大している。「純米かすてら(プレーン/ゆうべに苺味)」は1セット3240円(税込)。
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