国分グループ本社と共同開発「岩手県産山ぶどうサワー」19日に新発売 JA全農2023年9月13日
JA全農は、日本古来からある「山ぶどう」を使った「岩手県産山ぶどうサワー」を国分グループ本社と共同開発。全国農協食品が9月19日から北関東と東北エリアのセブンイレブン約1400店舗で発売する。その後、全国のイトーヨーカドーとヨークベニマルでも順次販売される。
新発売の「岩手県産山ぶどうサワー」
「岩手県産山ぶどうサワー」は、岩手県産「山ぶどう」の果汁を10%使用し、アルコール度数は4%。原料の「山ぶどう」(日本山ぶどう)は、日本の風土が生んだ日本生まれの品種で、「古事記」にもその名が記された由緒あるブドウ。一般的なブドウの品種に比べ1粒が8ミリ程度と小さいが種は大きく、一粒からほんのわずかな果汁しか採ることができない。
通常のブドウは苗を植えてから実がなるまでに2年かかるが、山ぶどうは6年もかかり、木には雄雌があるため、実らせるのにも苦労する。そんな希少価値の高い岩手県産山ぶどう果汁を3年間真空熟成させ、えぐみ・雑味の元となる酒石酸を自然に沈殿させて上澄みだけを採取したジュース「山のきぶどう」を使うことで、ジューシーさと爽やかさあふれる味わいを表現した。同商品は香料を使わず、「山ぶどう」本来の芳醇な香りを楽しめる。
日本の在来種ではあるが、酸味と渋味が強く、生果流通には向かない「山ぶどう」を商品化につなげるこの取り組みは、SDGsの「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「12:つくる責任つかう責任」「15:陸の豊かさも守ろう」につながる。
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