愛媛・JAにしうわ産温州みかん初競り「日の丸みかん」150万円で落札2023年11月7日
全国有数のみかん産地である愛媛県八幡浜市などJAにしうわ管内の温州みかん初競りが、東京都中央卸売市場大田市場で11月6日に開催。桐箱入りの「日の丸みかん(20キロ)」が、最高金額の150万円で競り落とされた。今年のみかんは高温干ばつで小玉傾向だが、平年より糖度高い仕上がりとなっている。
愛媛県みかん大使が愛媛県産温州みかんを配布
今年の愛媛県産温州(露地)みかんの生産予想量は、昨年比116%となる12万6630トン。初競りに先立ち、産地を代表してJA全農えひめの吉見一弥会長は「今年の愛媛県産温州みかんは、梅雨明け以降、雨の少ない気候のため、小玉傾向であるものの、糖度は平年より高く、酸ぬけの良い果実に仕上がっている。例年同様、味重視で計画的に出荷します」と市場関係者にアピールした。
JA全農えひめの吉見会長が挨拶
愛媛県産かんきつは、100年以上の歴史とその中で育まれた技術や研究により、生産量は年間約21万トン、栽培面積は約1.2万ヘクタールで、いずれも日本一(令和元年度産)。また、品種の多さも日本一で40種以上を誇る。温州みかんだけでも生産者により甘みや香りのバランスが異なる多様なものがあるほか、伊予柑やポンカン、デコポンに、"かんきつの大トロ"と言われる「せとか」、欧州への輸出にチャレンジしている栄養豊富な「河内晩柑」、深紅色でコクのある甘みと濃厚な香りが特長の「ブラッドオレンジ」など、個性あふれるかんきつが多数そろっている。
盛り上がったJAにしうわ産温州みかんの初競り
さらに、ゼリーのような食感で甘い果汁がたっぷりの「紅まどんな」、プチプチとした食感と糖度が高く濃厚な味わいが特長の「甘平」は、愛媛県が育成したオリジナル品種。愛媛県で甘さと酸味のバランスが良い美味しいかんきつが出来る理由には、「3つの太陽がある」と言われる。その一つは、南国の空に輝く太陽、二つ目は海に反射する太陽、さらに山に築かれた石垣に照りつけて反射する太陽と 3つの太陽の光を受けて育つ愛媛県産かんきつは、とても甘くジューシーな味わいに育つ。
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