初のオリジナルBS資材「藻合力」新発売 タキイ種苗2026年2月12日
タキイ種苗株式会社は、気候変動による高温や干ばつ、豪雨など、農業生産を取り巻く環境が年々厳しさを増す中、植物が本来持つ生育力を引き出す同社初のオリジナル農園芸資材、バイオスティミュラント(以下BS)『藻合力(ソウゴウリョク)』を開発し。2026年2月上旬以降、順次出荷を開始する。
バイオスティミュラント資材「藻合力」
■農業を取り巻く社会課題とBS資材への期待
近年、農業現場では厳しい気候変動の影響により、高温・乾燥・突発的な豪雨などによる非生物的ストレスが常態化し、農作物の安定生産が大きな課題となっている。こうした中、環境負荷を抑えながら生産性の維持や向上を図る手段として、BS資材が国内外の農業現場で注目されている。
BS資材とは、「生物刺激剤」を意味し、肥料や農薬のように植物に直接的に栄養や防除効果を与えるものではなく、植物が本来備えている生育機能をより引き出すことで、健全な生長を支える農園芸資材。気候変動による高温や乾燥などの非生物的ストレスへの耐性向上や、栄養成分の吸収、利用効率の改善を通じて、農作物の品質や収量向上に寄与するとされている。
また、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」においても、高い生産性と両立する持続的生産体系への転換に係る具体的な取組の1つとしてBS資材の活用が掲げられている。
■開発背景:露地栽培でも使える「効果」「作業性」「コスト」
BS資材は栽培環境の過酷化に伴い需要が高まっており、製品数も増加しています。しかし、露地栽培では「作業性」と「コスト」に課題があり、あまり普及していない現状がある。施設栽培と比較し、天候による影響をコントロールすることが難しい露地栽培では、栽培上の課題が年々強まっている。こうした背景を踏まえ、露地栽培でも導入しやすい「効果」「作業性」「コスト」のバランスを重視して開発したBS資材が『藻合力』だ。
■『藻合力』の特長
・「効果」:露地栽培の複合的ストレスに対応
作物は過酷な環境に晒されると「代謝」「吸収」「細胞維持」の機能が低下し、結果的に生育が停滞する。この基礎的な機能の強化こそが、様々な環境ストレスへの根本的な対策になる。『藻合力』はアミノ酸、有機酸、腐植酸と複数の成分を配合しており、各成分の"総合力"で基礎的な機能を底上げすることで、様々な環境ストレスに対応する。
【内容物と主な効果】
・代謝の向上 :アミノ酸・有機酸
・根張りの促進 :腐植酸・アミノ酸
・ミネラル吸収促進、細胞保護:有機酸・腐植酸・水溶性ケイ素
・「作業性」:葉面散布でも効果を発揮
『藻合力』は露地栽培で施用しやすい葉面散布にて、果菜、葉菜、根菜と広く活用できる。根に対しても効果を見込まれ、葉面散布により地上部が徒長気味に伸びるのではなく、根数、根長、太さが向上し、地下部と地上部がともに発達することで、健全な生育を促す。
また、従来のBS資材の中には、粘度の高さや沈殿しやすさが散布時の労力的な問題となることもあった。しかし、『藻合力』は、粘性が低い海藻原料(紅藻類)を使用しているため、葉面散布時の作業適性が高い特長をもつ。
・「コスト」:葉面散布でも継続しやすい価格
露地栽培でも継続利用しやすい価格帯にこだわり、1反あたり約600円(500倍希釈液を200ℓ/反散布、10ℓ規格価格を基に算出)と、導入、継続がしやすい価格帯で生育をサポートする。
■施用事例 ※同社調べ
調査日:2025年12月5日
品目:ホウレンソウ(徳兵衛)
調査場所:タキイ研究農場(滋賀県)
調査概要:播種は10月8日。10月30日より7日間隔で、3回葉面散布した。『藻合力』葉面散布区では、根張りの向上がみられ、地上部新鮮重が増加した。

調査日:2025年12月1日
品目:ダイコン(夏あおい)
調査場所:タキイ研究農場(滋賀県)
調査概要:播種は9月17日。10月30日より7日間隔で3回葉面散布した。『藻合力』葉面散布区では、根長、太さの向上や根重の増加傾向がみられた。

※施用事例に示す効果は、収穫物(栽培条件、産地、時期)により異なる場合があり、すべての栽培の結果を保証するものではありません。
■開発者のコメント
『藻合力』はその「効果」「作業性」「コスト」から、これまでは提案が難しかった露地栽培でのストレス対策の解決策の1つになると考えています。タキイ種苗は品種だけでなく、資材でも生産者の課題解決をサポートできるのが強みです。今後も生産者の課題に向き合い、品種とともに生産者に喜んでいただけるような資材の開発に取り組んでまいります。
■商品情報
商品名:藻合力
規格:1ℓ、10ℓ
希釈倍率:500~1,000倍
使用方法:葉面散布、潅注
対象作物:作物全般
希望小売価格(税別):1ℓ 2,700円、10ℓ 15,000円
販売方法:営利生産者向けに、全国の種苗店、農業資材店、JAなどを通じて販売
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