第7回「和牛甲子園」総合評価部門最優秀賞は鹿児島県立鹿屋農業高校 JA全農2024年1月23日
JA全農は1月18日~19日、「第7回和牛甲子園」を4年ぶりにすべての高校が実出場し、東京都港区で開催。過去最多となる25道府県41校が出場し、出品牛59頭の中から総合評価部門の最優秀賞は、鹿児島県立鹿屋農業高等学校が選ばれた。
総合評価部門の最優秀賞に輝いた鹿児島県立鹿屋農業高校の生徒
和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業高校の生徒、高校球児ならぬ"高校牛児"たちの大会。飼育に関する日頃の取り組み内容と、育てた和牛の肉質を競う。JA全農は、「将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上」と「日本各地で同じ志を持つ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図る」ことの2点を目的に、和牛甲子園を開催している。
同大会は、日々の和牛の飼養管理の創意工夫を発表する「取組評価部門」と、育てた和牛の枝肉の肉質を評価する「枝肉評価部門」の2部門で、それぞれの部門で最優秀賞・優秀賞・優良賞を選出す。また、2部門を総合的に評価する「総合評価部門」では、最優秀賞1校を選出した。
取組評価部門は、岐阜県立加茂農林高等学校が最優秀賞を受賞。配合飼料価格の高止まりと経験のみに頼りがちな和牛生産に課題意識を持ち、飼料米給与、IOT機器を活用したスマート畜産に挑戦し、飛騨牛のさらなる価値向上に取り組んだ。
また、総合評価部門は、取組評価部門で発表した「地域資源の活用で和牛の魅力を未来へつなぐ~竹の利用で継続できる経営へ~」が審査員特別賞を受賞し、枝肉評価部門でA5等級、BMS12番のすばらしい評価により最優秀賞を受賞した鹿児島県立鹿屋農業高等学校が最優秀賞を受賞した。同校の生徒は受賞インタービューで「去年は自信があった出品牛で入賞ができず悔しかったが、最優秀賞を取れてうれしい。後輩たちへ自分たちが学んだことを引き継ぎ、来年の和牛甲子園でも総合優勝を狙いたい」と喜びを語った。
「第7回和牛甲子園」に出場した高校牛児
◎「第7回和牛甲子園」結果
<総合評価部門>
・最優秀賞(1校)
鹿児島県立鹿屋農業高等学校
<取組評価部門>
・最優秀賞(1枚)
岐阜県立加茂農林校高等学校
・優秀賞(2校)
神奈川県立中央農業高等学校
鹿児島県立市来農芸高等学校
・優良賞(3校)
岐阜県立大垣養老高等学校
愛知県立渥美農業高等学校
宮崎県立高鍋農業高等学校
・審査委員特別賞(2校)
鹿児島県立鹿屋農業高等学校
京都府立農芸高等学校
・高校牛児特別賞(1校)
岐阜県立加茂農林校高等学校
<枝肉評価部門>
・最優秀賞(1頭)
鹿児島県立鹿屋農業高等学校(出品番号107)
・優秀賞(2頭)
福島県立会津農林高等学校(出品番号63)
岐阜県立飛騨高山高等学校(出品番号89)
・優良賞(3頭)
京都府立農芸高等学校(出品番号94)
宮崎県立高鍋農業高等学校(出品番号101)
鹿児島県立市来農芸高等学校(出品番号102)
・審査委員特別賞(1校)
栃木県立栃木農業高等学校(出品番号73)
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