農業イメージ「3K」から「3Y」へ「やりがい」「役立つ」「夢がある」JA共済が意識調査実施2024年2月20日
JA共済連は「春の農作業安全確認運動」に合わせて全国の10代~50代を対象に農業に関する意識調査を実施、その結果を2月19日に公表した。かつては「3K」(キツい・汚い・危険)とも呼ばれた農業について、5年以上農業に従事している人は「やりがいがある」「役に立つ」「夢がある」の「3Y」を実感していることなどが分かった。
Z世代4割超が地方志向
調査は全国の10代から50代の男女1万人を対象に実施。
地方暮らしに対する聞くと「地方に移住したい・地方に住み続けたい」は37.4%だった。年代別に見ると10代が48.9%ともっとも多く、15歳~27歳のZ世代も45.1%と高い。
農業未経験者8947人に聞いたところ「農業をやってみたい」は23.2%、このうち10代は28.5%、Z世代は26.9%と4人に1人超の割合となった。
また、農業未経験者で就職意向のある学生641人のうち、28.1%が「就農の可能性がある」と答えた。また、今後、副業や兼業をする意向がある2874人に聞くと、42.8%が「農業に携わる可能性がある」と答えた。
農業経験はないが農業に興味があると答えた600人の農業に対するイメージは「地域活性化に役立っている」89.2%、「日本農業は日々進歩している」83.0%などポジティブなイメージを持っているほか、94.7%が「農業従事者に感謝している」と答えた。
5年以上農業に携わっている100人にその実感を聞いたところ「やりがいがある」38.0%、「社会の役に立つ」31.0%、「夢がある」「喜びがある」27.0%などポジティブな言葉が上位にランクイン。かつての3K(キツい25:0%、汚い12.0%、危険11.0%)を実感する人は少なく、やりがいがあって社会の役に立つ夢のある職業と考えていることが浮かび上がった。
仕事として「満足している」は67.0%で、「仕事と生活のバランスに満足している」は74.0%だった。
一方、心配事の1位はやはり「自然災害」49.0%だったが、「農作業中のけが・事故」45.0%と2位だった。しかも7割が農作業中のヒヤリハットを経験していた。
一方、農業未経験者では心配なことは天候不良や自然災害で「農作業中のけが・事故」は10位と農業従事者と認識にギャップがあることが示された。
そのうえで農作業中のけがや事故を防ぐプログラムについて約7割が参加を希望した。
JA共済連は事故を擬似体験できるVR映像コンテンツ「農作業事故体験VR」を開発し、全国のJAでの研修会やイベントなどで、事故を「自分ごと」として考えてもらい、安全対策の重要性を伝えている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日