農協の准組合員 初の減少 組合員数計1027万人 0.9%減 2022事業年度調査2024年4月15日
農林水産省は4月12日、2022事業年度の農業協同組合の調査結果を公表した。農協の組合員数は1027万人で前年度にくらべて0.9%減少した。
正・准ともに減少
正組合員数は393万3000人で2.1%減。初めて400万人を切った。
准組合員数は633万9000人で0.1%減で初めて減少に転じた。

確認できる統計では1993年に正組合員数は548万人、准組合員数は342万人で計890万人だった。正組合員は以降、減少を続け2005年に499万人と500万人を下回った。一方、准組合員は増え続け2021事業年度は前年より2万3000人増え、634万3000人となったが、22事業年度は4000人の減少となった。
役員数は1万4593人で前年度に比べ494人(3.3%)減少した。職員数は17万1917人で同7674人(4.3%)減少した。女性役員は1408人で0.6%増加した。
資産合計は118兆9151億円で前事業年度にくらべて727億円(0.1%)増加した。純資産合計は7兆3036億円で同936億円(1.3%)減少した。負債合計は111兆6115億円で同1663億円(0.1%)増加した。
事業総利益は1兆6565億円で同248億円(1.5%)減少した。このうち信用事業総利益は6936億円で同52億円(0.7%)減少した。共済事業総利益は3912億円で同248億円(6.0%)減少した。
購買事業総利益は2739億円で同108億円(4.1%)増加、販売事業総利益は1523億円で同13億円(0.9%)増加した。
事業管理費は1兆4867億円で同241億円(1.6%)減少、人件費は1兆444億円で同227億円(2.1%)減少した。
経常利益は2555億円で同41億円(1.6%)、当期剰余金は1649億円で同6億円(0.4%)とそれぞれ減少した。
当期剰余金発生JA数は集計553JAのうち、520JAで94.0%となった
一方、損失金発生JAは33で6%だった。
部門別の損益をみると、信用事業の利益(税引前当期利益、以下同)は2425億円で同76億円増加した。共済事業の利益は1160億円で同164億円減少した。
共済事業の利益は1160億円で同164億円減少、経済事業の利益は▲1447億円で74億円増加した。
販売事業をみると、販売品販売・取扱高は4兆3783億円で同686億円(1.5%)減少した。
このうち農産物は3兆827億円で同82億円(0.3%)減少した。野菜は同0.1%増、果実は同2.4%増となったが、米が同4.4%減となった。
畜産物は1兆2956億円で同604億円(4.5%)減少した。生乳が0.2%、肉用牛が5.0%とそれぞれ減少、肉豚は6.7%増えた。
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