有機でも農協に大きな役割 JAやさと神生組合長講演 新世紀JA研究会2024年11月6日
新世紀JA研究会は10月31日、11月1日の両日、東京都内のJA東京アグリパークで秋季セミナーを開いた。講演したJAやさと(茨城県石岡市)の神生賢一代表理事組合長は、みどり戦略を進めていく上での農協の役割を語った。
講演テーマは「JAの有機栽培部会の取り組みと新たな担い手育成に向けて」。
石岡市やさと地区では、筑波山麓の中山間地で寒暖差が大きい条件の下、少量多品目の農業経営をしている。1976年の東都生協へのたまごの産直に始まる歩みは、野菜、果物、米、納豆と品目を広げた。1997年には7人の生産者で有機栽培部会がスタートした。
元JA職員・柴山進さんらの尽力で「ゆめファーム新規就農制度」ができ、26家族が就農。うち88.4%が定着した。2017年には朝日里山学校での石岡市新規就農研修も始まった。毎年2組の農業者が育成され、有機農業部会は32人、販売額は1億8000万円となった。会議や行事は年88回にのぼる。
販売先は東都生協40%、パルシステム24%、よつ葉生協13%、東京青果(市場)12%など。当初から契約額を決める生協より市場が安くなりがちだが、JAやさとでは売り上げをプールし経費を引いて精算している。
神生組合長は、「やさとの農産物にはファンがいる。期待に応えファンを広げるため、JAのつながりや人間関係が生きる。みどり戦略を進める上で、日本全体の農協の連携が重要だ」と話した。
関連記事
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日