JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
JAグループは11月22日、基本農政確立全国大会を開いた。自民党の森山裕幹事長はあいさつで、共同利用施設再編への手厚い補助、米づくり維持の直接支払い拡充、適正な価格形成の法案の次期通常国会提出を表明した。
あいさつする森山裕裕自民党幹事長
衆議院選挙は厳しい結果となったが、国会で最大の議席を引き続きいただいた。石破総理も林官房長官も私も農水大臣経験者であり、農政、地方のことにまず何よりも力を入れる体制になっている。
これから5年間を「農業構造転換集中対策期間」と位置づけ協力に政策を推進していくため、予算を確保する。今回の補正予算はその第一歩だ。本日、自民党総務会で食料安全強化本部を設置し、総裁直轄の機関とすることを決めた。本部長には私が就く。みなさんの力を借りて、予算拡充、次期基本計画策定に全力で取り組んでいく。
重点は生産基盤の確立だ。大区画化、中山間地域にあった基盤整備、共同利用施設の再編などについて十分な予算を確保しなければならない。施設再編では、地元負担が半分を下回るような補助の拡充や数百億円水準の大きな予算を確保しなければと考えている。和牛をはじめ畜産にもしっかり支援策を講じていかなければならない。
年明け以降の重点課題は次期基本計画のとりまとめになる。特に米政策の改革は待ったなしだ。食料安保強化に向けた直接支払いの見直しが必要である。中山間地を含む農地の維持や持久力の向上に向け、全般的に直接支払いの検討を進めなければならない。
最重点の一つである適正な価格形成に向けては、公約した通り、来年の通常国会に法案を提出する。政府では米や野菜の議論を始めている。関係者で納得できるコスト指標作りと、価格できない部分での対策もしっかり進めなければならない。
先ほど(山野・全中)会長から重点要望をいただいた。われわれが議論してきたこととほぼ同じ方向であり、公明党さん、政府と一緒になって実現に向け努力していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日