JAの活動:しまね協同のつばさ
【レポート】しまね協同のつばさ[1] 田植え真っ盛りの北ベトナムを行く2013年3月5日
島根県のJAグループは、県内の若い生産者とJA職員を対象にした「JAしまね青年研修事業」(しまね協同のつばさ)のため、約40名が3月3日から6日間、ベトナムのハノイとカンボジアのシェムリアップでの海外研修を実施している。
3月4日には、ハノイから世界遺産であるハロン湾に向かい、途中、北ベトナムの水田地帯を訪れた。
この事業は、萬代宣雄JA島根県五連会長が、若い時に「青年の船」で53日間世界を旅をした経験が「大変に有意義であった」として、現在の若い生産者やJA職員にもそうした経験をしてもらうことで広い視野をもつことと、同じ世代が一緒に旅をすることで「知人ができる」「若い担い手とJA職員の交流」を目的に提唱。県内JAやJAグループの賛同をえて実現したものだ。
参加者は、県内の若手生産者とJA若手職員に加えて、県中央会をはじめとする県内連合会職員。さらにほぼ毎日開催される座学の講師として、白石正彦東京農大名誉教授、福間莞爾鯉渕学園客員教授をはじめ5名が加わった39名。
3月3日に出雲空港からチャーター便でハノイに入り、6日間の研修が始まった。
ハノイに到着したその日は夕方からまず萬代会長が自らの協同組合の歴史と自らのかかわり、JAグループの役割、平成27年3月に「1県1JA」を発足させる意義などについて講話し、最後に自らのモットーは「情熱、信頼、奉仕」。「夢とロマンと冒険心がなくなったら、人間をやめろ」とのメッセージで締めくくった。
3月4日は、早朝からバスで世界遺産のハロン湾に向かいながら、北ベトナムの水田地帯を視察した。
ベトナムでは2月末ころに田植えをし6月に収穫、さらに6月に田植えをして10月に収穫する二期作が普通だが、ハノイ郊外の水田では、田植えが終わった水田と同時にいままさに田植えをしている水田の両方をみることができた。
ベトナムでは日本のように農業機械を使った農作業はほとんどされず、昔の日本のように人による農作業が普通だという。
また苗代も写真のように通常の水田につくられている風景をみることができた。
この地域は平場だったが、水田そのものは日本のように圃場整備されているようにはみえず、比較的小規模な区画となっていた。
研修参加者は、日本とは異なる田植え風景に、同じ水田農業でも国によって違いがあることを実感していた。
5日はハノイ市内のスーパーマーケットを視察したあと日本大使館を表敬訪問。その後ハノイ農業研究所やその近くにある協同組合を訪問し視察後、カンボジアのシェムリアップへ移動する。
この研修の詳細はこちら。
(写真・上から)
会長講話をする萬代JA島根県五連会長
北ベトナムは田植え真っ盛り
通常の水田が苗代に
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