JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
追跡取材と提案力で2017年6月9日
今回はJAさがみとJA尾張中央の6月号の特集を紹介する。ポイントは追跡取材と提案力。人物や出来事を紹介して、それっきりになるケースも少なくない。しかし、〝その後〟のことも知りたい。そして、今日、JAに求められるのは、組合員のニーズに沿った提案力だ。
JAめぐみのは表紙に注目し紹介する。
◆「得られたものは」【JAさがみ「さがみ」 】
タイトルからして追跡取材である。サブタイトルは「農業塾、その後」。各地でJAが中心となって、新規就農希望者に農業のイロハを教える「農業塾」が生まれているが、神奈川県のJAさがみは平成20年から農業塾を開き、すでに173人の修了生を送り出している。
「さがみ」は、修了生の「その後」を追う。登場するのは4人。作った野菜はJAの直売所や無人直売所で販売し、いずれも元からの農家に負けない品質だ。客の評判もよく、それぞれ就農の喜びを語っている。掲載方法を変えてでも、毎号連載してもいいのでは。
◆父の日にトマトを【JA尾張中央「ふれあい」 】
「母の日」に比べて忘れられがちだが、「父の日」に合わせて、愛知県のJA尾張中央はオリジナルのトマト料理を提案する。「日頃の感謝を込めて、父の日にトマトときゅうりのおつまみを作ろう!」と、栄養士が考案した変わったレシピを紹介。メニューだけ挙げると「トマトのコンポートゼリー」、「トマトのカップサラダ」、「トマトときゅうりの中華風ドレッシング和え」。夏場の水分補給と栄養を考えたおつまみに、お父さんの喜ぶ顔が浮かぶ。
◆ドローンの目で【JAめぐみの「めぐみの」】
表紙のアングルがよい。ドローンを使った〝航空写真〟である。この3台の田植機は、同じ地区にある、それぞれ別個の3つの営農組合が所有するもので、今年が使い始め。組合は違っても田植えは共同で行なっており、今回は3台がそろい踏み。偶然ではなく、当初から計画して、ドローンを用意していた。
カメラアングルは、高さが1㍍違っても目を引くが、近くに高台のない水田ではこれが難しい。広報担当者の計画性を最新の機器が生かす。
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