JAの活動:新世紀JA研究会 課題別セミナー
【意見交換】内実はすでに代理店 株式会社化も俎上に2017年9月27日
【JA】農協改革の進捗状況について認定農業者に調査するというが、都市農協では対象となる農家が少ないJAもあるが。
【農水省】認定農業者に絞っているわけではないが、結果としてそうなった。毎年調査するので工夫したい。農協とよくキャッチボールするよう指導している。また農協も現場で県行政に厳しく働きかけて欲しい。
――政府の地震保険再保険スキームはどうなっているのか。
【農水省】1回の地震等によって支払われる保険金総額の限度額は、現在11兆3000億円となっている。1253億までは民間が負担し、これを超えて1827億円までは政府・民間が半分ずつ、それ以上は政府がその大半を負担する。
政府では全体を一つに考えており、財務省の地震保険制度なので、農水省で作れるわけではないがこの制度に乗ってもらいたい。しかしそれを共済の形でやろうとすると 法人税制とかイコールフッティングなど厳しいところがある。一つの案だが株式会社としてやるとかもある。みなさんも考えてもらいたい。
【JA】JA共済は、いま共同元受で運営しているが、今後完全に代理店でという考えがあるのか。コストのかかる単協独自の商品開発はやめて、例えばニーズの高いがん保険などで、アフラックを使う方がいいとかの考えがあるのか。
【農水省】厳しいご指摘だが、代理店化が決まっているわけではない。ただリスクがある中でこれからどういう方向に向かうか、しっかり意見交換、議論をしてもらいたいし、議論しなければならないと思っている。JAにはビジネス・経営としてどう判断するか考えていただきたい。
【JA】代理店化はしないと全共連はいうが、国の考えは違うのではないか。
【共済連】代理店化は規制改革会議が言っているが、農水省は何も言っていない。
――代理店であっても総合農協は維持できるというのが農水省の考えではないか。共済事業は、すでに代理店化が進行している。善し悪しは別に内実は代理店と同じだ。農水省はもう問題にしていないのではないかという印象を受ける。
【JA】共済と保険は違うと言うが、これまでの話を聞くと同じに見える。運動論的なところを身に付けないと、代理店化を押し返すのは難しいと思う。各単協がそれをどのように教えているかが問題だ。
【パルシステム】協同組合の共済は通常の保険よりも緩やかで、加入者がみんな同じようにメリットあるように組み立てられている。利益は事業体でなく加入者に帰属するという根本を押え、事業の安定とバランスをとりながら、どうするか社会情勢に合わせて常に組合員とキャッチボールしながら取り組む必要がある。少々歩みが遅くても、その積み重ねがよい結果をもたらすと考えている。
(写真)参加者と意見交換する報告者
※このページは新世紀JA研究会の責任で編集しています。
新世紀JA研究会のこれまでの活動をテーマごとにまとめています。ぜひご覧下さい。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日
-
農作物を鳥被害から守る畑の番人「BICROP キラキラ鳥追いカイト鷹」新発売 コメリ2025年7月1日
-
鳥取県産きくらげの魅力発信「とっとりきくらげフェア」開催 日本きのこセンター2025年7月1日
-
鳥インフル 英国チェシャ―州など14州からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2025年7月1日