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シリーズ:今さら聞けない営農情報

2019.05.17 
【今さら聞けない営農情報】第4回 土壌の種類と性質一覧へ

 いうまでもなく、農業は母なる大地に作物を栽培し、自然の恵みたる収穫を得ることで成り立つ産業であり、作物が立派に育つ農地、土壌は欠くことのできないものです。
 土壌は地球が誕生して以来、岩石の風化や微生物や植物の作用によって長い長い年月をかけてできたものであり、岩石が空気や水によって砕かれて小さくなり、微生物や植物が死んで有機物として堆積するなどして作られたものです。
 農業では、この土壌の良し悪しが「自然の恵み=収穫」を左右しますので、土壌をいかにしてよくするかが重要であることはいうまでもありません。
 今回は、そのために必要な土壌の基礎知識を整理してみました。

いまさら聞けない営農情報 4 表

 

(1)土壌の性質

 土壌の種類は、その基となる材料によって分けられ、火山灰によってできた黒ボク土とそれ以外の沖積土、洪積土、砂質土に分けられます。これらの構成割合によって、土壌の性質が決まり、作物を栽培する上で重要な透水性や保肥力、養分含量が決まってきます。
 土壌の性質は、表のとおり砂土、壌土、埴土に分けられ、一般に、透水性は砂土>壌土>埴土の順に良く、保肥力は埴土>壌土>砂土の順に大きく、養分含量は埴土>壌土>砂土の順に多くなります。

 

(2)生産性の高い土壌とは

 生産性が高い土壌とは、作物がしっかりと根を張ることができ、そして水分や肥料分を十分に供給できる土壌のことです。このようなことができる土壌は、一般に「団粒構造」を持つといわれています。
 この団粒構造とは、土の粒子が微生物の分泌物や有機物などくっついて丸いボール状のものをつくり、その丸いボール状のものがいくつも集まり重なって立体構造をつくります。
 イメージしやすいものに例えると、遊園地や農業祭で子供に大人気の「ボールプール」のようなものです。この丸いボール状の中には土壌の粒子の隙間が間狭くくっつきあっていて水や養分を保持しやすくなっています。
 それに対し、丸いボールの外側は、ボールの中よりも隙間が広く多いため水が流れていき、空気も適度に含まれますので、作物の根が伸びやすく、しっかりとした根圏をつくることができます。
 つまり、土壌は団粒構造になることで、適度に水持ちが良く、多すぎる水分は流すことのできる水はけの良い土壌になるのです。

 

(3)土壌の微粒子と帯電

 土壌の粘土や有機物はとても小さな微粒子であり、そのほとんどはマイナスの電荷を帯びています。これと反対に、重要な養分であるカルシウムやマグネシウム、カリウムなどはプラスの電荷を帯びています。マイナスとプラスは引き寄せ合うので、マイナスの土壌にプラスの養分が引き寄せられるという仕組みで、土壌は養分を保持することができるのです。

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