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シリーズ:今村奈良臣のいまJAに望むこと

【今村奈良臣・東京大学名誉教授】

2019.05.18 
【今村奈良臣のいまJAに望むこと】第85回 JA-IT研究会第50回記念公開研究会の紹介と講話ならびに討議一覧へ

記念講演Ⅳ
「縮小再編過程の日本農業におけるJAの期待」
東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 安藤光義

 

3.日本農業の構造変動の方向-崩壊か?構造再編か?
 (1)2010年センサスは、日本農業の相異なる2つの側面を示した
 崩壊・解体の一層の深化か、それとも構造再編の進展か?
 農家数・農業労働力の減少、農家労働力の減少は止まらない。農家数は10%以上の減少が続く(2005~2010年は16.9%減少と非常に高い。表-1参照)。しかし、専業農家は増加に転じているがこの点はあとでふれる。

  

第85回 今村奈良臣のいまJAに望むこと 表1 

 (2)農業就業人口も20%以上の減少、さらに基幹的農業従事者数も10%近い減少を示している(表2)。

 

第85回 今村奈良臣のいまJAに望むこと 表2 

 (3)農業就業人口についてみると、(表3及び表4参照)、農業就業人口の約半分が70歳以上であり、基幹的農業従事者数の3割以上が75歳以上となっている。

 
第85回 今村奈良臣のいまJAに望むこと 表3

 第85回 今村奈良臣のいまJAに望むこと 表4 

(4)しかし、農業経営体の経営耕地面積の減少率は1~2%前後となり、小さくなった(表5参照)。

 

第85回 今村奈良臣のいまJAに望むこと 表5 

 以上の統計から読みとれることは、農家数、農業労働力ともに大きく減少したが、農地面積の減少は微減にとどまっており、その点からみると構造再編、つまり規模拡大しつつあるすぐれた経営が増えていることを意味すると考えることができる。

 

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