JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
ピックアップ「8月の特集」 【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年9月17日
新年号から始めた広報誌の連載企画も8月ともなると、中だるみとなり、記事の”夏枯れ”に陥り易い。それに猛暑とコロナの第7波が加わり、現場取材も思うようにならなかったと思われる。8月号の広報誌からは担当者の苦労が伺える。そのなかで目についた記事を拾った。
JAあづみは創立55周年を記念して「55年目の発掘と褒章」を行った。この褒章は令和2年度から3年間実施しており、今年が最終年度。管内の安曇野で農業を守り続ける農業者を掘り起こし褒章し、地域の農業振興につなげようというものだ。
「研究開発」「後継者」「新規就農者」の3部門と審査員特別賞からなり、女性一人を含む4人が褒章を受けた。広報誌ではこの受賞者をそれぞれ1ページ使って紹介している。創立記念企画としても素晴らしい。やや詰め過ぎの感もあるが、思い切って紙面を割き、読みやすいレイアウトになっている。
JAの事業を「Q&A」
JAみっかび「くみあいだより」(静岡県)
自分たちのJAはどのような事業をやっているのか。改めて聞かれると戸惑う組合員・職員も多いのではないか。JAみっかびの広報誌は組合員の「気になる疑問に関して答える」として、「Q&A」形式で特集を組み、生産資材課と共済課の事業内容を説明している。
年2回の生産資材フェアや夏の売れ筋商品、土日の営業時間、廃プラの回収方法、また事故を起こした場合の連絡方法、新型コロナ対策などについてていねいに答えている。手間はかかるが、チラシ等で事務的に連絡事項を流すより組合員の頭に入り易い。他の事業を含め、時々やってもいいのではないか。
広報誌の5~8月号は総代会の記事がトップを占めるJAが多い。膨大な決定事項がある中で何を紹介するか、広報担当者にとって悩ましいところだが、総代会資料は全組合員の手元に届いている。詳細はそちらに任して、要点、あるいは特に伝えたいことを紹介したい。その点で「ほほえみ」の紙面はシンプルだ。
出席者の後ろ姿だけの総代会の会場写真は思い切ってカットし、出席者を前から撮っているが、この方が会場の雰囲気が分かる。欲を言えば、重要な決定事項、あるいは組合長の発言などについて「見出し」があったら紙面が締まる。
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