JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
特集はタイミングがポイント【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年12月3日
当然ながら、特集のテーマ選びにはタイミングが大事だ。それぞれ季節ごとの農作業、行事、祝祭日、さらにはJA合併や地域独自の記念日などに合わせたテーマが考えられる。それを探り出すのが広報担当者のだいご味である。11月号のJA広報誌から拾った。
11月号の広報誌の特集は、10月6~10日に開かれた和牛全共(全国和牛能力共進会)鹿児島県大会の成果を取り上げた和牛産地のJAが多かった。JAひだもそのひとつで、JAひだは日本でトップクラスのブランド牛・飛騨牛の産地。「愛と誇りを胸に心ひとつに挑んだ5日間」のタイトルで、岐阜県代表牛21頭の成績を掲載し、大会の様子を写真とともに4㌻にわたって細かく報じている。
単に成績の報告、会場の応援だけでなく、出発の見送りから、鹿児島までの運送の様子なども紹介し、JA・地域を挙げた取り組みの余韻が感じられる紙面になっている。
農機のメンテナンスを
JAあいち豊田「グリーンボイス」(愛知県)
秋の農作業が終わり、春から活躍した農機は、ついそのまま春まで倉庫で寝かせがちだが、この機会にしっかりとメンテナンスをしておきたい。JAあいち豊田の広報誌は、メンテナンスによる安全作業を呼び掛けている。特に事故の多い草刈機やミニ耕うん機を取り上げ、保管・整備のポイントを紹介している。
草刈機は刈刃の交換、ギアケースのグリスの注入、燃料フィルター・タンクの点検、洗浄などがポイント。ミニ耕うん機は燃料ストレーナの清浄、エンジンオイルの定期的交換などを挙げている。続くページで農機事故防止を呼びかけ、点検・整備を促している。
「古事記」によって、兵庫県の淡路島は日本で最初に誕生した島とされている。淡路島にはそれに関する多くの観光スポットがある。特に「日本書紀」には「淡路之海人」の記述があり、古代から淡路島の「海人」が活躍していたことを示している。JA淡路日の出の広報誌は、「文化の秋」と銘打って「淡路島の歴史を探訪しよう」と呼び掛けている。
JAの広報誌で郷土の歴史を紹介するケースは多い。案外知らない歴史があり、郷土史などの書物に当たるのもいいが、気軽にでかけて歴史を探訪するのも楽しいもの。特集でなく連載ものとして、もう少し詳しく紹介した方が効果がある。
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