JAの活動:年頭あいさつ2015
原田 康 氏(協同組合懇話会 代表委員)2015年1月1日
平成27年の年始にあたり、協同組合組織から農業協同組合新聞・JAcomに寄せられた年頭のごあいさつを紹介します。
本当の“豊かさ”を追求
この国に必要なものを考えよう
明けましておめでとうございます。
「めでたさも中くらいなり、おらがはる」は約200年前の小林一茶の句ですが21世紀に入って15年目の新春も同じ様な世相であります。
社会の進歩を計る物差しが経済成長、GDPを何パーセント押し上げるかで、ドルと円、株価に一喜一憂のマネーゲームがマスコミによって増幅をされております。
◇ ◇
たしかに世の中は便利になりましたが“豊かさ”を今一つ感じられません。何故GDPを上げることが必要なのか、をハッキリさせないままで国内も、外国に対しても市場経済の自由競争に勝つことが最優先となっています。
成長戦略に伴う一時的な所得格差はトリクル・ダウンで解消できるので、富める者がより豊かになることが政治の役割であるとして舵を取り、国民も選挙でそれを支持しました。
科学技術の進歩、IT化が日常の生活にも定着をしてこれなしには暮らせないような便利にはなったが、一方で失ったものも出てきております。
◇ ◇
農業、漁業、林業は人と自然の話し合いで成り立っております。いくら技術が進歩をしても自然現象まで変えることは出来ません。
コンピューターを活用した技術が目覚ましい進歩をしていますが、コンピューターはプログラムの操作さえ間違わなければ計算通りの結果が出ます。自然相手の産業はいくら高度のプログラムを組んでも相手がそのようには動いてくれません。高度の数学の計算よりも複雑で、しかも自然との会話で得られた収穫の喜びが経験できます。
◇ ◇
この国には今何が必要なのか、をゆっくりと考えることが求められる年ではないでしょうか。「一人は万人のために、万人は一人のために」が住みよい社会をつくるのではないでしょうか。
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