JAの活動:年頭あいさつ2015
二田 孝治 氏(全国農業会議所 会長)2015年1月1日
平成27年の年始にあたり、農業関連団体から農業協同組合新聞・JAcomに寄せられた年頭のごあいさつを紹介します。
農地を活かし
担い手を応援
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
本年は、農業委員会系統組織にとって引き続き予断の許さない年になると思われます。
これは、いうまでもなく、26年6月に決定された政府の「農林水産業・地域の活力創造プラン」(改訂版)等に沿って、現在、農業委員会制度・組織の見直しが検討され、本年1月開会の通常国会において関連法案が提出・審議されることとなっているためです。
◇ ◇
わが国農業・農村がより困難な時代を迎えようとしている中で、農業委員会は独立した行政委員会として、これまで以上に現場における「土地と人」対策の強化を通じて、地域農業の維持・発展を図らなければなりません。また、都道府県農業会議・全国農業会議所は、同じ系統組織として、現場における農業委員会の取り組みを業務・組織の両面から日常的に支援する必要があります。
このため、農業委員会系統組織としては、昨年12月4日に開催した「平成26年度全国農業委員会会長代表者集会」において、[1]農業委員の「代表制」の確保、[2]法定化されている「意見の公表、建議」等の維持、[3]市町村・都道府県・全国の3段階制の系統性の確保、など8点の要望項目をまとめ、要請活動を展開しているところです。
一方、農業委員会系統組織では、「農地を活かし、担い手を応援する全国運動」を展開しており、この下で、農業委員会は農地中間管理機構と連携し、担い手への農地利用集積の加速化、遊休農地の発生防止・解消、農地台帳等の整備・活用に全力で対応していくこととしております。
◇ ◇
昨年はまた、第22回農業委員統一選挙が実施されました。全国の農業委員総数は3万5635人と微減しましたが、女性農業委員の数は2577人となり、改選前に比べ25%増加しました。今後とも、さらなる活躍が期待されます。
TPP交渉については、JAグループ等と緊密な連携を取りつつ、引き続き国会決議の絶対遵守を求めてまいる所存であります。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【農協時論】農政の基本理念と政策へのJA対応 宮永均JAはだの組合長2025年4月28日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日