ＪＡみやぎ登米
榊原勇代表理事組合長

回答日：2015.9.18

【問１】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
（１）農業生産の拡大と農家総所得の確保
（２）人、土地、自然環境、文化を基軸とした地域の発展
（３）次世代がこれから安心して住める環境整備

【問２】問１の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
（１）地域にあった次世代へ継承できる地域営農ビジョンの構築
（２）畜産・園芸等の個別農業を含めた多様な担い手の確保
（３）水田農業をベースとしながら畜産、園芸の生産拡大
（４）トータルで農家所得の確保を図るための就労先の確保

【問３】問２の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
（１）地域営農ビジョンの推進
（２）主要農産物の多様な販売チャネルの開拓
（３）農家の経営スタイルと合致した営農販売事業の展開
（４）あらためて地域における農協理解を進め、地域・地域住民と一体感のある事業の推進
（５）安心して就農・就労ができる子育て支援の取り組み

【問４】問３に関連して、第27回ＪＡ全国大会議案では「９つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴ＪＡがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を３つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。

ｂ＝マーケットインに基づく生産・販売事業方式への転換
（具体的取組内容）
消費地、消費者の直接の声を聞く販売戦略

ｅ＝新たな担い手の育成や担い手のレベルアップ対策
（具体的取組内容）
「ＪＡカレッジ」や「ＪＡ女性大学」の開講

ｇ＝ＪＡ事業を通じた生活インフラ機能の発揮、ＪＡくらしの活動を通じた地域コニュニティの活性化
（具体的取組内容）
子育て支援事業

【問５】第27回ＪＡ全国大会を機に、ＪＡトップとして内外に発信したいお考えをお書きください。
　農協改革法案が決まった。一言でいえば協同組合を否定し「一経済団体になれ」ということであり、農協が農協でなくなるといったことが危惧される。また、この改革を進めることによって、どう農業生産の拡大や農家所得の増大が図られるのか見えてこない。
　そうでなくても、農業・農協はＴＰＰ、米価の下落に加え、この矢継ぎ早の農協改革により地域農業全体が戸惑っている。このようななか、農協を改革して「後は自分たちで考えて、生産の拡大や所得の拡大を図れ」と言われているようで、国は日本農業衰退を農協に責任転嫁し、後はあなた方、農協がやりなさいということなのかと非常に疑問がある。
　我がＪＡみやぎ登米においては、協同組合としての理念に基づき幾多の課題について自ら自己改革を進め、組合員・地域住民の負託に応えるべく短期的課題や中長期的課題を整理し実践しているところである。