純農業地域の農地価格18年連続で下落2013年4月1日
全国農業会議所は3月29日、平成24年田畑売買価格等に関する調査結果を発表した。
平成24年純農業地域の農用地域の農地価格(全国平均)は中田価格が128万3000円(10aあたり以下同じ)で前年比1.4%の下落、中畑価格が90万8000円で0.7%下落、中田中畑共に18年連続で、下落率は前年比中田1.6%減、中畑1.5%減であった。
価格の下落の原因として中田では「米価など農産物価格の低迷」(35.4%)が最も大きく、次いで農業に対する先行き見通しが立たないことなどによる「農地の買い手の減少」(23.8%)、「生産意欲の減退」(13.8%)が続いている。
中畑では「農地の買い手の減少」(35.7%)が最も大きく、次いで「農産物価格の低迷」(18.1%)、「生産意欲の減退」(15.2%)が続いている。
また都市的農業地域の市街化調整区域の農地価格(全国平均)は中田が411万3000円で前年比2.1%の下落、中畑が398万2000円で2.1%下落した。中田、中畑共に20年連続で下落しており、いずれも最高価格となった平成4年(中田1121万3000円、中畑が1122万1000円)と比べるとそれぞれ63.3%、64.5%の下落となっている。
価格の下落原因としては「米価など農産物価格の低迷」が中田で30.9%、中畑で14.6%だったほか、「農地の買い手の減少」が中田で28.5%、中畑で40.1%であった。
(関連記事)
・農用地区域内の農地面積0.3万ha減 農水省(2012.12.20)
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・拡がる都市農業問題、遅れる環境整備 JAグループが都市農業振興法の制定要請(2012.07.27)
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