農林水産物の輸出1兆円めざす 農水省2013年5月20日
農水省は5月17日、農林水産物・食品の輸出促進にむけた具体的戦略(案)を明らかにした。それによると2020年までに輸出総額を現在の輸出額は、ピーク時の4500億円を1兆円に拡大する方針だ。国別・品目別に目標を設定し、それぞれ達成に向けた対応方策を示した。
品目別では最も多い水産物が2012年の1700億円から3500億円に倍増。加工食品が1300億円から5000億円、米と米の加工品が130億円から600億円、青果物80億円から250億円、牛肉が50億円から250億円へ、それぞれ大幅な拡大を見込む。このほか花き、茶も、それぞれ目標を定めた。
振興方策では、米の場合、香港、シンガポールなどへ、炊飯ロボットと合せた外食への販売など、具体的に挙げている。
これまで国の輸出政策は、産地への商談の提供など産地への取り組み支援が中心だったが、今後は関係機関・組織が一体となって取り組む。05年には関係団体、省庁で農林水産物等輸出促進全国協議会を組織し、これまで輸出振興に取り組んできた。
農水省は、5月22日の関東ブロックを皮切に、全国9ブロックで国別・品目別輸出戦略に関する協議会を開き、現場の関係者と意見交換する。
(関連記事)
・牛肉輸出の倍増をめざす JA全農(2013.05.10)
・「日本には有利な条件がある」 アジアへの輸出(2013.03.21)
・3割弱が農産物輸出に意欲 日本政策金融公庫(2012.12.26)
・2017年に1兆円めざす 農水省が農林水産物・食品の輸出戦略で検討会(2011.10.12)
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