事業総利益927億円-JA全農27年度決算2016年6月24日
JA全農は6月22日に27年度決算を公表した。事業総利益は927億円で計画より65億円下回った。事業管理費を差し引いた事業利益は23億円の赤字となった。
取扱高は計画4兆7681億円に対して実績4兆6946億円で計画比98%となった。事業別には、販売価格の上昇などで園芸事業は計画比104、畜産事業は同102と計画を上回ったが、米穀農産事業は同88、生活関連事業は同96といずれも販売価格の低下で計画を下回った。
事業総利益は園芸事業の取扱増加などにともなう収益増があるものの、飼料や燃料の価格低下による棚卸評価損が発生したため、計画992億7400万円に対して
実績は927億2400万円となった。
事業管理費は要員減などで人件費が減少したことに加え、業務費・施設費を中心に経費削減を進めたことによって、計画より39億8800万円削減し950億2500万円となった。
この結果、事業利益は計画2億6000万円に対して実績は23億円の赤字となった。
経常利益は米国の子会社、全農グレインの取扱高増による受取配当金の増加で、計画78億9400万円に対して29億円上回る108億2900万円となった。
特別損益は太平物産の肥料品質問題での損失で計画1億5500万円に対して実績は41億2400万円の損失となった。
その結果、税引前当期利益は計画80億5000万円に対して67億円400万円と計画を下回った。当期剰余金は計画57億円に対して69億5900万円と計画を上回った。
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