農業分野の温室効果ガス排出削減でシンポ2017年8月9日
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)と農研機構(NARO)は、8月31日に、「農業分野における温室効果ガス排出削減」をテーマに、JIRCAS‐NARO国際シンポジウムを開催する。
農業分野からの温室効果ガス排出量は、世界全体の排出量の約4分の1を占めている。これの大幅削減を目指して、各国政府の合意に基づく国際研究ネットワーク「農業分野の温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)」が組織され、畜産、農地、水田などの研究グループを構成して国際的な共同研究とその成果の社会実装のための活動を進めている。
このシンポジウムは、8月29、30日に日本で開催されるGRA理事会に合わせ、世界各国の理事会出席者と国内の研究者・専門家や民間、一般の人にも参加してもらい、日本とアジアにおける成果を中心に、GRAの活動を紹介する。
【シンポジウムの概要】
日時:8月31日09:30‐17:15
場所:つくば国際会議場(エポカルつくば)中ホール
使用言語:英語(日本語同時通訳あり)
参加費:無料
参加方法:8月21日までに事前登録
https://pursue.dc.affrc.go.jp/from/fm/jircas/gra
から。
【講演内容】
◎基調講演
△農業と気候変動:挑戦から問題解決へ
Jean -Francois Soussana(フランス国立農学研究所)
△つくりながらまもる: GRAにおける研究活動の概要
八木一行(NARO農業環境変動研究センター)
◎講演
○セッション 1:畜産研究
△熱帯における畜牛のメタン排出とエネルギー利用
Kritapon Sommart(タイ・コンケン大学)
△反すう家畜からのメタン排出を緩和る新たな飼料添加剤
小林泰男(北海道大学)
△ブタ排泄物浄化過程における一酸化二窒素、メタンよびアンモニア排出緩和の取り組み
長田 隆 (NARO 畜産研究部門)
○セッション 2:水田研究
△東南アジアの灌漑水田におけるAWD水管理による温室効果ガス排出削減
南川和則(NARO農業環境変動研究センター)
△水稲作を基盤とするメコンデルタ農業システムにおける温室効果ガス排出削減
宝川靖和(JIRCAS)
△水稲栽培における温室効果ガス排出削減に関する国際研究所の取り組み
Bjoern Ole Sander(国際稲研究所)
△ラテンアメリカ・カリブ海地域における灌漑水田を対象とした気候変動緩和策の進展
Ngonidzashe Chirinda(国際熱帯農業センター)
○セッション 3:農地および統合研究
△日本の農地土壌における炭素蓄積と温室効果ガス排出緩和ポテンシャル
岸本(莫)文紅ほか(NARO農業環境変動研究センター)
△農業からの温室効果ガス排出を緩和するための生物的硝化抑制技術 Guntur V. Subbarao(JIRCAS)
△アジにおける温室効果ガスインベトリ整備に関するワークショップ(WGIA)の紹介
伊藤洋(国立環境研究所)
△気候変動対応型農村経営(Climate-Smart Village):アフリカ農業における気候変動を緩和するための総合的なスケールアップ・アプローチ
Robert B. Zougmore(国際半乾燥熱帯作物研究所)
(関連記事)
・温室効果ガス抑制研究加速を(17.06.08)
・1/19 農業用温室設置コスト低減めざし技術提案会 農水省(17.01.10)
・ダイズ畑の温室効果ガス削減(16.11.01)
・水田からも温室効果ガス 測定方法のガイドライン公表 農環研(16.03.29)
・養豚で温室効果ガス削減 新たな飼料を開発(13.09.04)
重要な記事
最新の記事
-
全農 政府備蓄米 全量販売完了 29.6万t2025年9月8日
-
地域の未利用資源の活用に挑戦 JAぎふ【環境調和型農業普及研究会】2025年9月8日
-
【8月牛乳価格値上げ】平均10円、230円台に 消費低迷打開へ需要拡大カギ2025年9月8日
-
頑張らずに美味しい一品「そのまま使える便利なたまご」新発売 JA全農たまご2025年9月8日
-
全国の旬のぶどうを食べ比べ「国産ぶどうフェア」12日から開催 JA全農2025年9月8日
-
「秋田県JA農産物検査員米穀鑑定競技会」を開催 秋田県産米改良協会・JA全農あきた2025年9月8日
-
「あきたこまちリレーマラソン2025」のランナー募集 JAグループ秋田・JA全農あきたが特別協賛2025年9月8日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道で「スイートコーン味来」を収穫 JAタウン2025年9月8日
-
山形県産白桃が1週間限定セール実施中「ジェイエイてんどうフーズ」で JAタウン2025年9月8日
-
ベトナムでコメ生産のバイオスティミュラント資材の実証実施 日越農業協力対話で覚書 AGRI SMILE2025年9月8日
-
温室効果ガス削減効果を高めたダイズ・根粒菌共生系を開発 農研機構など研究グループ2025年9月8日
-
大阪・関西万博など西日本でのPR活動を本格化 モニュメント設置やビジョン放映 国際園芸博覧会協会2025年9月8日
-
採血せずに牛の血液検査実現 画期的技術を開発 北里大、東京理科大2025年9月8日
-
果樹生産者向け農薬製品の新たな供給契約 日本農薬と締結 BASF2025年9月8日
-
食育プログラム「お米の学校」が20周年 受講者1万500名突破 サタケ2025年9月8日
-
野菜ネタNo.1芸人『野菜王』に桃太郎トマト83.1キロ贈呈 タキイ種苗2025年9月8日
-
誰でも簡単 業務用くだもの皮むき機「FAP-1001匠助」新モデル発売 アストラ2025年9月8日
-
わさび栽培のNEXTAGE シリーズAラウンドで2億円を資金調達2025年9月8日
-
4年ぶり復活 秋を告げる「山形県産 ラ・フランス」9日に発売 JR-Cross2025年9月8日
-
農業現場で環境制御ソリューションに取組「プランツラボラトリー」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年9月8日