バター・脱脂粉乳の輸入枠変更せず-農水省2018年5月28日
農林水産省は5月25日、平成30年度のバターと脱脂粉乳について、今後とも安定的に需給が推移する見込みであることから1月に決めた輸入数量枠を変更しないことを発表した。
農林水産省は1月に30年度全体の輸入数量枠をバター1万3000t、脱脂粉乳2万7000tと設定し、5月と9月に検証を行うことにした。
業界との情報交換会ではバターについては29年度から毎月、入札を実施していることから、実需者は需要に応じた計画的な輸入と安定的な供給が可能となり、以前ほど在庫を抱える必要がなくなってきていることが示された。3月末の在庫は2万3000tで対前年比▲6.1%となった。毎月入札する仕組みで、今後も安定的に供給される見込みだという。
脱脂粉乳も30年度から隔月の入札実施で実需者は安心感を持っており、在庫も十分にあるという。3月末の在庫は6万5000tで対前年比34.7%となった。
農水省は過去6年間の毎月の最小生産量と最大消費量から31年3月までの毎月の在庫量を試算すると、バターも脱脂粉乳も必要在庫水準(バターは翌月の最大消費量データの2.5倍、脱脂粉乳は実需者の希望最大数量6万t)を満たす結果となったことから、当初の輸入枠を変更しないとした。
(関連記事)
・部分水素添加油脂不使用のマーガリン類を発売 雪印メグミルク(18.03.05)
・乳価暴落招く指定団体廃止(上)(18.02.23)
・(068)中国の牛乳・乳製品マーケットをめぐる競争(18.02.02)
・30年度生乳生産量 前年比99.5%-Jミルク(18.01.31)
・バターと脱脂粉乳 枠超過輸入5年連続-農水省決定(18.01.29)
・【提言 金子勝・慶應義塾大学経済学部教授】農業・農協が「抵抗勢力」なのか(18.01.09)
最新の記事
-
シンとんぼ(46)食の安全とは(4)毒性についての理解2023年6月3日
-
トマト病害虫雑草防除のネタ帳 施用法②【防除学習帖】第202回2023年6月3日
-
有機農業とは83 有機質資材を活用した施肥㉑【今さら聞けない営農情報】第202回2023年6月3日
-
「日本の農業高校とも交流したい」イタリアの農業専門学校 ローマ在住ジャーナリスト・茜ヶ久保徹郎【イタリア通信】2023年6月3日
-
メディアの「売れる記事」は間違った世論を誘導する【原田 康・目明き千人】2023年6月3日
-
農業理解に"つながり"大切 JA東京スマイル・眞利子伊知郎組合長(1)【未来視座 JAトップインタビュー】2023年6月2日
-
農業理解に"つながり"大切 JA東京スマイル・眞利子伊知郎組合長(2)【未来視座 JAトップインタビュー】2023年6月2日
-
農産物の大規模輸出産地づくり支援へ JAグループが初の合同説明会 全国から125団体参加2023年6月2日
-
【人事異動】農水省(6月5日付)2023年6月2日
-
「世界卓球選手権ダーバン大会」で活躍 日本代表10人が全農を訪問2023年6月2日
-
JR大阪駅でみのりみのるマルシェ「大阪の実り」10日に開催 JA全農2023年6月2日
-
ウクライナ危機で「水産物の安定供給脅かされるリスク顕在化」 「水産業の食料安保」を特集 水産白書2023年6月2日
-
国産練乳を使用「Panest×ニッポンエール練乳蒸しパン」新発売 JA全農2023年6月2日
-
【JA人事】JA八千代(千葉県)新組合長に鈴木秀昭氏(3月24日)2023年6月2日
-
【JA人事】JAかみはやし(新潟県)阿部元広組合長 を再任(5月27日)2023年6月2日
-
JAアクセラレーター第5期に採択「ISSA KITCHEN TOKYO」事業展開を加速 RelieFood2023年6月2日
-
(334)健康は「権利」?「義務」?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2023年6月2日
-
ヤマスイグループの株式を譲受 農林中金キャピタル2023年6月2日
-
農業の困りごとを相談「スーパー農家 トミさん/Agri-GPT」無料プラン提供2023年6月2日
-
旬のさくらんぼ「佐藤錦」のショートケーキなど期間限定で登場 銀座コージーコーナー2023年6月2日