水稲の紋枯病・トビイロウンカに注意 「平成30年度病害虫発生予報第7号」2018年9月14日
農水省は12日、「平成30年度病害虫発生予報第7号」を発表した。
向こう1か月の主な作物の発生予報情報は次の通り。
【水稲】
紋枯病の発生が、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されている。向こう1か月予報では、気温は北日本を除き平年並か高くなると予想されていることから、今後の発生状況に注意すること。
また、トビイロウンカの発生が、近畿の一部の地域でやや多くなると予想されている。近年では一部の薬剤に対し抵抗性を持つトビイロウンカの飛来が報告されている。水田の見回りの際には株元を注意深く観察すること。
【野菜・花き】
イチゴ及びナスでは、ハダニ類の発生が、南関東及び四国の一部の地域で多くなると予想されている。
野菜では、シロイチモジヨトウの発生が、南関東、北陸、東海、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、8月下旬以降、愛知県、京都府、徳島県、香川県及び大分県から注意報が発表されてる。 また、ハスモンヨトウの発生が、北関東及び北陸の一部の地域で多くなると予想されており、9月上旬に福井県から注意報が発表されている。
【果樹】
(柑橘)
かいよう病の発生が、近畿、四国及び南九州の一部の地域で多くなると予想されている。向こう1か月予報では、本病の発生に助長的な気象条件となることから、ほ場を注意深く観察し、り病部の除去、防風ネットの設置等の防除を実施するとともに、食害により本病の感染を助長するミカンハモグリガの防除を実施すること。
(ナシ)
ハダニ類の発生が、南東北、北陸、東海及び北九州の一部の地域で多くなると予想されている。また、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいため、都道府県の発生予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けること。
(リンゴ)
ハダニ類の発生が、東北及び北陸の一部の地域で多くなると予想されている。
また、黒星病の発生が、北海道及び北東北の一部の地域で多くなると予想されている。本病はDMI剤等に対して耐性菌が発生しているので、薬剤の選定にあっては、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適切に選定すること。
(果樹共通)
果樹カメムシ類の発生が、東海、北陸、近畿、中国、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、予察灯等の誘殺数が多いとして、8月下旬以降、静岡県、奈良県、和歌山県、鳥取県、香川県、愛媛県及び佐賀県から注意報が発表されている。
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