農産品で実務者協議 日米貿易交渉2019年6月26日
日米両政府の実務者は6月25日、東京都内で農産品についての事務レベル協議を行った。協議に臨んだ内閣官房の渋谷和久政策調整統括官によると昨年9月の日米共同声明にしたがって協議をし「農産品についてはお互いの立場を確認した」と述べた。
日米貿易交渉は6月13日に茂木大臣と米国のライトハイザー通商代表との間で閣僚レベルの協議が行われ、それまで非公式に行われていた実務者協議を公式に行うことで合意した。
それを受けて6月20日には米国のUSTR(米国通商代表部)で工業品についての実務者協議を行い、6月25日には農産品についての協議を行った。
同日は農水省の分庁舎で午前10時から午後3時すぎまで協議を行った。日本からは渋谷和久政策調整統括官と農水省担当者らが出席、米国はUSTR担当者が出席した。
協議後、渋谷氏は会見を行い、「工業品については日本から米国側に要求。農産品についてはお互いの立場を確認した。実務者協議は始まったばかりですべてを議論したわけではなく、お互いの立場を十分確認するというやりとりが中心だった」と述べたほか、「閣僚レベルで議論しなければならないもの、引き続き事務レベルで協議するもの、という仕分けがよくできたのではないか」と話した。
そのうえで閣僚で議論し、事務方にマンデート(委任された権限)をもらって議論を進めていくことで双方が一致したという。
次回の閣僚会合は大阪で月末に開催されるG20サミットに合わせてライトハイザー通商代表が来日する予定で協議をいつ行うか、両政府で調整中だ。閣僚での協議で論点が整理されれば「実務者協議を精力的に行っていくという流れになるのではないか」との見方を渋谷氏は示したが、協議は日米共同声明にしたがっている、と強調した。
(写真)会見する内閣府の渋谷政策調整統括官
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































