「アフリカ豚熱(ASF)」で国際シンポ 農水省2020年1月28日
農林水産省は、2月25日、アフリカ豚熱(ASF)の現状について情報提供するため、「アフリカ豚熱(ASF)国際シンポジウム(THE INTERNATIONAL SYMPOSIUM FOR AFRICAN SWINE FEVER)~ASFの世界の現状を知り、これからの対策を考える~」を開催する。
アフリカ豚熱(ASF)国際シンポジウムのチラシ
農水省は、ASFの発生国での対策、ワクチンの研究開発など、ASFをめぐる最新の状況などを広く情報提供することを目的としたシンポジウムを開催する。同シンポは公開で行われ、英語および日本語の同時通訳がある。
概要は次のとおり。
◆開催日時・場所
▽日時 2月25日(火)13時~17時(開場12時)
▽会場 三田共用会議所3階大会議室(東京都港区三田2-1-8)
◆講演内容
▽基調講演
「ASFワクチン開発に向けて(仮題)」
Dr.Daniel L Rock(米国)──米国農務省の研究所などを経て、ASFウイルスの研究を20年以上にわたり行ってきた。ASFワクチン開発に関する研究論文を多数発表するなど同研究を世界的にリード。現在は、ASFウイルス株間の交差免疫性、豚の感染防御に関与するウイルス抗原性の研究などに携わっている。
▽講演(仮題)
○「アフリカにおけるASF発生状況─われわれはこの病気にどのように対抗するか─」
Dr.Eddie Wampande(ウガンダ)──ASFを中心に家畜の伝染病の診断研究業務に従事。ASFウイルスの分離実績も豊富で、アフリカで流行した多種多様な株を保有。アフリカにおけるASFの流行の様態などに精通。
○「ベトナムにおけるASF発生と対策─経験から学んだこと─」
Dr.Long Van Nguyen(ベトナム)──ベトナム国内における家畜の伝染病に関する疫学的解析に従事。ASF、CSF、鳥インフルエンザなどの疫学的な見地からの防疫措置の構築を手掛ける。
○「韓国におけるASF発生と対策」
Dr.Hae-Eun Kang(韓国)──ASFを中心に家畜の伝染病の診断研究業務に従事。韓国で発生した際、ASF防疫対策にも携わる。また、海外から持ち込まれた豚肉加工品からASFウイルス分離や解析、遺伝子改変した株化細胞の樹立などの論文なども手掛ける。
○「わが国におけるASF侵入防止対策~水際防疫とバイオセキュリティを中心に~」
沖田賢治(農水省消費・安全局動物衛生課国際衛生対策室長)
◆傍聴可能人数と申し込み
▽傍聴可能人数 150人程度(先着順)
▽申し込み方法 インターネットで申し込みサイトにアクセスし、申し込みフォームで申し込む
【申し込みフォーム】
▽申し込み締切 2月11日(火)17時必着
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