ワクチン接種 東京都など8都府県に拡大-CSF対策2019年12月23日
農林水産省は12月20日、家畜衛生部会牛豚等疾病小委員会を開き、ワクチン接種地域を拡大することを決め、これまで接種推奨地域とされワクチン接種が実施されている12県に加え、東京都など8都府県を追加した。
CSFに関する防疫指針でワクチン接種の推奨地域は感染イノシシが確認された県に限定してきた。これをもとに岐阜、愛知、山梨など12県で10月以降、ワクチン接種が行われてきた。
しかし、野生イノシシの感染地域は昨年9月の岐阜県の発生地点から1年間で埼玉県まで東方に200km、西方は滋賀県まで60km程度拡大しており、まだ拡大傾向にある。これをふまえて、新たに経口ワクチンベルトが北関東、近畿北部でに設定された。
一方で埼玉県では野生イノシシの感染が確認される前に農場でCFSが発生したことや、山梨県ではワクチン接種準備を行っている間に農場で発生した。
このため今後はイノシシでの感染が確認された県に加えて、イノシシの陽性が確認されている県と山塊が連なっている県や、陽性確認県と一部が隣接していたり、養豚業と関連性が強い県も感染拡大が想定されるとして、先行して推奨地域として設定すべきとした。
新たな推奨地域は関東・北陸では茨城県、栃木県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県の6都県、近畿では滋賀県・三重県と隣接する京都府と奈良県の2府県。
今回の決定は12月中にワクチンの増産が実現し月内に250万頭分が製造され、来年3月中にさらに増産される見込みとなったことから決めた。
各都府県はワクチン接種プログラムの作成にあたって、イノシシ感染区域との地形的なつながりや農場の密度、養豚業との関連などを考慮すべきとしているほか、面的な接種が行えるよう生産者の了解を得て、接種区域と非接種区域の接触面が最小となるよう考慮するにすべきとしている。
また、面的に切れ目なく接種する必要があるとして関東では西から東へ、近畿では東から西へ計画的い接種を進めることにしている。
ただ、これまでの発生例では野生イノシシからの感染ではなく、飼養衛生管理の不備による感染の可能性もあることから、ワクチン接種の際には、健康観察や飼養衛生管理の遵守を指導することも求めている。
追加された推奨地域のうち新潟県(飼養規模:18万頭)、神奈川県(6.9万頭)、東京都(0.3万頭)と京都府(1万頭)、奈良県(0.7万頭)は12月にも接種を開始する。東京都と神奈川県は同日にワクチン接種プログラムを農水省に提出し、同日の牛豚等疾病小委員会(持ち回り)で了承された。
栃木県(41万頭)、茨城県(47万頭)、千葉県(60万頭)は2月から4月にかけて接種する。
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