主食用米の作付意向「前年並み」が41県-農水省調査2020年3月27日
農林水産省は3月26日、令和2年産の各都道府県の主食用米と戦略作付意向の調査結果を公表した。
農水省は都道府県農業再生協議会と各地域の地域農業再生協議会から作付意向を聞き取っている。今回は2月末時点での調査結果を公表した。
主食用米の作付意向は、令和元年産実績とくらべて、増加傾向にあるとした都道府県はゼロで前年並みが41県だった。減少傾向は6県(福井、滋賀、大阪、奈良、山口、大分)だった。
令和元年産の主食用作付面積は137万9000haで30年産よりも0.7万ha減少した。ただ、作況指数が99だったことから、主食用米の生産量は726万tだったが、かりに作況100とすると733万t(JA全中試算)となり生産過剰となった可能性がある。
今後の需要見通しは1人あたりの米消費量の減少に加え、人口減少により毎年10万t程度減少する傾向にある。
そのため全体の需給安定に向けて、令和2年産は元年産より9~18万t減らすことが必要となっている。今回の意向調査で「前年並み」の意向が主産地を含めて41県あることを考えると、今後、作付けに向けては主食用以外の作付けを誘導するなど、さらに需要に合わせた生産への取り組みが求められそうだ。
なお、戦略作物の作付意向は以下のとおりとなっている。
▽備蓄米(増加傾向14県/前年並み傾向14県/減少傾向5県、以下同)
▽加工用米(18県/20県/6県)
▽飼料用米(13県/22県/10県)
▽WCS用稲(10県/24県/9県)
▽米粉用米(14県/22県/10県)
▽新市場開拓米(輸出用等)(22県/9県/3県)
▽麦(13県/22県/10県)
▽大豆(15県/21県/9県)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日
-
【役員人事】全国農協保証センター(6月26日付)2025年6月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」FMC2025年6月27日
-
【役員人事】日本協同組合連携機構(6月26日付)2025年6月27日