小麦生産費 60kg当たり9.6%増-令和2年産麦類2021年6月30日
令和2年産の麦類生産費調査によると10a当たり全算入生産費(資本利子・地代全額算入生産費)は前年産にくらべて減少した。
個別経営の麦種別の生産費は以下のとおり。
小麦の10a当たり全算入生産費は6万7348円で前年産にくらべて0.1%減少した。賃貸料や労働費が減少したことが影響した。
一方、60kg当たりの生産費は8180円で同9.6%増加した。単収が542kgから495kgへと8.7%減少したことなどが影響した。
二条大麦は10a当たり5万3804円で前年産にくらべて2.6%減少した。物財費、賃借料、労働費、肥料費などが減少した。
50kg当たりの生産費は7069円で前年産にくらべて0.6%増加した。単収が10a380kgと3.6%減少したことなどが要因。
六条大麦は10a当たり4万3534円で前年産にくらべて0.5%減少した。種苗費を除く物財費と労働費が下がった。50kg当たりの生産費は7734円で同0.4%の減少となった。
はだか麦は10a当たり5万2033円で前年産にくらべて4.8%減少した。農機具費が▲17.3%、賃借料等が▲13.7%などが生産費を引き下げた。ただ、60kg当たりの生産費は8903円だった。単収が▲5.4%の351kgだったことなどが要因と考えられる。
小麦の生産費については農水省は組織経営体の調査データも示している。
それによると10aあたりの全算入生産費は6万730円で前年産にくらべて1.5%減少した。個別経営より6600円低い。
一方、60kg当たりの生産費は7841円で8.3%増加した。収量は464kgで前年より9.4%減となったことで生産費が上昇したと考えられる。1経営体当たりの作付け面積は約20haとなっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日